
「インターネットサービスの黎明期にパソコンに触れて、デジタルに圧倒されて、そうして自分の人生が形作られてきた。インターネットが大好きだからこそ、持続可能な形で続いてほしい」。
そう語るのは、運用型広告やデータ活用を支援するアタラ株式会社の創業者兼代表取締役CEO、杉原剛氏だ。同氏は事業の運営と並行し、昨今のデジタル広告市場の現況について各種メディアで情報発信を続けている。今や広告市場のメインとなったデジタル広告だが、信頼性の低さや詐欺広告など課題が山積。杉原氏は、「理想を声にするだけでもいい。健全化するための前向きな意見を業界のプレイヤーがもっと発言していくべきだ」とも強調する。
デジタル市場の再考を促す、Digiday Japanのインタビューシリーズ「REFRAME―デジタルの再考―」。今回は杉原氏に、業界が直面する問題とその打開策について聞いた。
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――現在のデジタル広告市場において、特に深刻だと感じる課題は何か?
業界の秩序が大きく揺らいでしまっている――。これが現在のデジタル広告市場におけるもっとも深刻な課題だろう。アドフラウドやMFAの急増は、インターネット広告の黎明期から業界に携わっている身として、とても悲観すべきことだ。もちろん、これまでもそうした問題は存在していたし、ある程度の対応を行ってきた。ただ、インターネット業界全体が急激な成長軌道にあったなかで、強く気にされていなかったと感じる。[▼会員登録をして続きを読む▼]
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