
- デジタルツールの普及により、従来の企業での昇進ではなく、起業家としてキャリアを築く人が増加している。
- フェイバリット・ドーターの成功やShopifyの成長が、新たなブランドの台頭と競争の激化を象徴している。
- Robloxとの統合などを通じて、小売業の未来は新たな挑戦者によって牽引され、変革が求められている。
ファッションブランドのリーダーシップへの新たな道が切り開かれている。
1月12〜14日に米ニューヨークで開催されたNRF(National Retail Federation/全米小売業協会)の2025年ビッグショー(NRF 2025 Retail’s Big Show)で、そうしたテーマがブランド創業者やテクノロジーベンダー、業界コンサルタントとのディスカッションにおいて展開された。企業の中で出世階段を上っていくのではなく、デジタルツールやプラットフォームを活用して自らのキャリアの軌跡を描く起業家が増えている。これは旧態依然としたやり方に固執している既存の企業に、ますます激しい競争をもたらしている。
エンタメからファッションへ 急成長する「フェイバリット・ドーター」
「今日では、創業者や起業家になれると考えている人が増えている。昔は、それは実現不可能か、男性にしかできないことだった」と語るのは、妹のエリン・フォスター氏と共にコンテンポラリーファッションブランドのフェイバリット・ドーター(Favorite Daughter)を創業し、2020年にはセントリックブランズ(Centric Brands)を立ち上げたサラ・フォスター氏だ。「自分がファッション会社の創業者になれるとは思ってもみなかった。エリンも私も俳優であり、ファッションガールではない」。
インスタグラムに2人あわせて140万人のフォロワーを抱えるフォスター姉妹は、エンターテインメントにルーツのある多面的なキャリアを持つ。姉妹は2015年からVH1のモキュメンタリー「ベアリーフェイマス(Barely Famous)」をプロデュースし、主演を務めた。また、「新ビバリーヒルズ青春白書(90210)」をはじめ、さまざまなTV番組や映画にも出演している。フェイバリット・ドーターと並んで、現在2人が力を入れているのは、2023年にローンチしたベンチャーキャピタル会社オーバーサブスクライブドベンチャーズ(Oversubscribed Ventures)、第2シーズンに向けてNetflixと共同プロデュースしている番組「こんなのみんなイヤ!(Nobody Wants This)」、週刊オーディオ番組「ザ・ワールドファースト ポッドキャスト(The World’s First Podcast)」などだ。[続きを読む]
The post 「#ファッション界隈」じゃない起業家が ファッション 業界を動かす フェイバリット・ドーターが示した小売の新常識 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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