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「意思あるところに道は開ける」。 P&G ジャパン、日本コカ・コーラで培った和佐高志氏のマーケティング観とは

「企業の夢やビジョンを実現するために、マーケティングと音楽の力を結集させていくことが僕の使命」。そう語ったのは、企業のイノベーション支援に加えて、ビンテージ音響システムによる新たな音楽体験の創出などの事業を展開する、株式会社Jukebox Dreamsの創業者兼CEOの和佐高志氏だ。

和佐氏は、P&Gジャパンで紙製品、化粧品&スキンケア事業部担当のジェネラルマネジャーを務めたのち、日本コカ・コーラで「綾鷹」や「檸檬堂」といったブランドを成功させるなど、マーケティングにおける多くの実績を積み重ねた人物。2023年からは新たな挑戦として、自身のマーケティング経験を次世代に還元する場を作るべく、株式会社Jukebox Dreamsを創業した。

企業の成長につながった施策や事業を切り口に、そこに秘めたマーケターの想いや思考を追っていくDigiday Japanのインタビューシリーズ「look inside!―マーケターの思考をのぞく―」。今回は、Jukebox Dreams 代表取締役CEOの和佐高志氏に、新卒入社したP&Gジャパンでの経験を振り返ってもらいつつ、そうした経験で培われた自身のマーケティング観、そして今後目指す道を聞いた。

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問題ではなく解決策を持ってこい

DIGIDAY編集部(以下、DD):和佐さんはP&Gジャパンや日本コカ・コーラのマーケティングリーダーとして、幅広くご活躍されてきたと思います。昨年独立し立ち上げたJukebox Dreamsの事業とはどのようなものですか?

和佐高志(以下、和佐):Jukebox Dreamsでは、僕が33年間培ってきたマーケティングのノウハウを若い世代やスタートアップに注入できるような事業を行っています。また、音楽やヴィンテージオーディオといった趣味を拡張し、その魅力を伝える活動も進めています。

マーケティングのレクチャーとして、たとえば年に一度、「マーケティングの技」という講義を行っており、そこではP&G出身の専門家9名とともに、約25名の受講者を徹底的に指導しています。この講義は、P&Gで学んだマーケティングの「型」を教え、実際のビジネスで再現できるようにすることを目指しているんです。

和佐 高志(わさ たかし)/株式会社Jukebox Dreamsの創業者兼CEO。1990年にP&Gジャパン・マーケティング本部へ入社。ブランドと人材育成の実績を重ね、ブランドマネジャーからマーケティングディレクター、そして2006年には、紙製品、化粧品&スキンケア事業部担当のジェネラルマネジャーに。その後2009年より、日本コカ・コーラのお茶カテゴリーマーケティング責任者を経て、2013年に同社副社長に昇格。2019年にはコカ・コーラ社世界初となるアルコールブランド「檸檬堂」の開発責任者として成功を収め、最高マーケティング責任者に就任した。その後2023年に独立。

DD:再現性のある「型」というのは、実務においても非常に有効ですよね。その型というのは、新卒入社したP&G時代に培われたものなのでしょうか?

和佐:はい。P&Gでは「問題解決のために給料を払っている」と教えられてきました。何か問題があれば、解決策を持ってくるのが当たり前で、そのためのトレーニングも徹底されていましたね。「何が問題で、それをどう改善するか」を、マーケティングのプロセスを通じて解決へと導くことが大切だと考えています。

DD:P&G時代のご経験についてもう詳しくお聞かせください。[続きを読む]

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