dairy

「 アメリカン・ドリーム 」は続くのか マイアミ計画が直面する訴訟と資金難

記事のポイント

  • トリプルファイブは総工費40億ドル規模の巨大モール開発を2015年に提案したが、許可取得の遅れと訴訟により着工できずにいる。
  • ニュージャージーのモール、アメリカン・ドリームはテナント賃貸率や客足が回復し、債務返済も開始されるなど再生の兆しを見せている。
  • エンタメ要素を軸とする新世代モールは観光地との相性がよく、フロリダ市場における小売競争の起爆剤となる可能性がある。

モール・オブ・アメリカ(Mall of America)や、カナダのウエスト・エドモントン・モール(West Edmonton Mall)、ニュージャージー州の巨大モール、アメリカン・ドリーム(American Dream)などの開発で知られる開発グループ、トリプルファイブ(Triple Five)は、米国最大規模のショッピングモールをフロリダ州に建設する計画を立てた。しかし、その壮大な構想は、郡当局やプロジェクトパートナーとの法的な争いのなかで、10年近くもの間足踏みを続けている。

2015年、トリプルファイブはアメリカン・ドリーム・マイアミ(American Dream Miami)というプロジェクトを発表した。マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)紙は、総工費は最大で40億ドル(約6400億円)と報じた。同紙によると、この構想には、アシカのライブショー、屋内スキー場、潜水艦ライド付きの湖、ミニゴルフ、ウォーターパーク、スケートリンク、屋内庭園、ホテル、コンドミニアムなどが含まれているという。

マイアミ・ヘラルド紙によると、当時、トリプルファイブは声明で「このアメリカン・ドリーム・マイアミは、我々のほかの世界的なプロジェクトをすべての面で凌駕するものになる」と述べていた。トリプルファイブは、今回の記事に関するコメント要請に応じなかった。

この構想は、小売業界のなかでももっとも注目されたプロジェクトのひとつであるニュージャージー州のアメリカン・ドリームの後継にあたる。この同モールも資金調達問題ゆえに完成までに20年近くの遅延を経験しており、2011年に開発チームが変更された経緯がある。ニコロデオン(Nickelodeon)テーマの遊園地とアイスリンクを備えた、約28ヘクタールのアメリカン・ドリームモールは最終的に2019年に開業した。以来、観覧車や波のプール、日本発のストリートウェアブランドのベイプ(BAPE)の旗艦店トム・ブレイディのカードボールト(CardVault)など、次々にアトラクションやテナントを追加してきた。

[▼会員登録をして続きを読む▼]

The post 「 アメリカン・ドリーム 」は続くのか マイアミ計画が直面する訴訟と資金難 appeared first on DIGIDAY[日本版].

Source: New feed

ABOUT ME
wpmaster
wpmaster
英語大好き人間のenglisheaterです。このブログではこのような英語に関する情報提供をしていきたいと思います。よろしくお願いします。