
- プラットフォーム担当者は、ブランドがどれだけ広告に予算を割くつもりかを明確に訊ね、その回答によって担当者サポートの質を決めている可能性がある。
- メタ(Facebookおよびインスタグラム)、Google、TikTokなど、複数のプラットフォームが担当者を変更しており、これによってエージェンシーとブランドの双方が影響を受けている。
- プラットフォームは高成長顧客に対してリソースを注ぎ込み、コミュニティ構築やイベントを通じて関係性を深めようとしている。
広告バイヤーとプラットフォーム担当者の関係性は往々にして希薄だ。それは、バイヤーがそのプラットフォームに投じる金額次第でもあるが、今年2024年はそれが一層顕著となっている。
匿名性を保証する代わりに本音で語ってもらうDIGIDAYの告白シリーズ。今回は、ベテランのメディアバイヤーに話をうかがった。同氏によれば、プラットフォーム勢は今四半期の支出予定額を執拗に訊ねてきており、ブランド側の回答金額とプラットフォーム担当者のサポートの質が明らかに相関関係にしているという。
簡明性を考慮し、発言には少々編集を加えてある。
◆ ◆ ◆
――プラットフォーム担当者との問題は珍しいことではない。プラットフォーム勢による担当者の総入れ替えもよくある。ただ、今年は何かが違うというが、何が起きているのか?
年明けからすぐに、全プラットフォームの担当者が入れ替えを行なった。ブランド勢に対して、いくら使うつもりなのか、あからさまに訊いてくるようになっており、それが担当者の異動に繋がったように思える。担当者のサポート具合も目に見えて変わってきていて、その姿勢はブランド勢が使う金額の大小に比例しているとしか思えない。
――なぜそのようなことが起きていると感じる?
プラットフォーム勢は増分予算の行き先を掴もうと、相当に神経を尖らせているように思える。だからこそ、2023年までと比べて明らかに露骨になっている。「一緒に計画を練ろう」という顔をして探ってくるのだ。「今年はいくら金を使うつもりだ? うちのプラットフォームにいくら使ってくれるつもりだ?」と。
大きな顧客、それこそ大企業レベルなら、そうした共同メディアプランを組むこともある。ただ、中小の顧客では普通、そんなことはまずない。
――それが2023年末から2024年初めにかけて変わったのか?
そうだ。いまや、「今年は? 今四半期は?」と、自分のプラットフォームにいくら使うのかあからさまに訊いてくる。ことし1月に何が起きたかというと、年明けから数週間後には早くも、「担当者が他部署に異動する」とか「御社にはもう担当を付けない」といった連絡が来るようになった。2023年に比べて、圧が格段に強くなったと感じる。[続きを読む]
The post 「 プラットフォーム が我々のクライアントリストをちらつかせ出稿を要求してくる」:あるベテランメディアバイヤーの告白 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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