
AIと著作権についての人間の考えについて、AI自身が分析するとどうなるか?
巨大IT企業もスタートアップもAIモデルの開発を進めているが、AIと著作権に関する法的なルールをめぐる状況は、現在も未来もまだ不透明さに満ちている。4月9日、アダム・シフ米下院議員がAI企業に対し、AIのトレーニングに使用されたテキスト、画像、音楽、動画を含むコンテンツを開示することを義務付ける新たな法案を提出した。
他方では、作家やミュージシャンなどクリエイティブ職のなかからも声をあげる人が増えている。4月上旬までにビリー・アイリッシュ、ジェイソン・イズベル、ニッキー・ミナージュ、ボン・ジョヴィなど200人超のミュージシャンが、「AIの略奪的な利用」からアーティストを保護することを企業に求める公開書簡に署名した。
AIは何に気づくのか?
米国特許商標庁(USPTO)もAIと著作権に関連する新たなルール作りを検討しており、2024年2月に続いて、4月第2週にも再びガイダンスを発行した。
そこでは、AIを使って制作した作品が著作権保護を受けられるのかという点について考察するとともに、すでに保護されているコンテンツをAIシステムのトレーニングに使用すべきか否かについても検討している。USPTOは、ルール作りのプロセスの一環として、企業、AIのエキスパート、アーティストや団体を含むさまざまな利害関係者から、AIと知的財産に関する幅広い意見を表明する約1万件ものコメントを受け取った。
膨大な量のコメントは、より大きな疑問を生んだ。著作権について人間から寄せられたこれらのコメントのすべてをAIモデルが分析したら、AIは何に気づくだろうか? コメント内に述べられたテーマは、いろいろな利害関係にある人々がUSPTOに対して求めているものを把握するのに役立つだろうか?
この疑問をより深く理解するため、米DIGIDAYはAI開発企業のIV.AIと協力し、自然言語処理(NLP)と呼ばれるAIのサブセットを利用してコメント群を詳しく調べた。続きを読む
The post 「AIコンテンツをAIに分析させる」と、 AI と著作権について何が明らかになるのか? Vol.1 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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