
- Google Chromeは特定のサイトでのユーザー追跡を制限し、新しいリスト管理を導入した。
- 一部の追跡方法を許可しつつ、プライバシー保護との折り合いを探っている。
- 一方でAppleは強い追跡防止策をとり、ユーザーのプライバシーを厳守している。
サードパーティCookieの命運は、2020年代のアドテク業界を代表する主要な議論のひとつである。とりわけ、30億人超というとてつもないユーザー数を誇るGoogleのChromeブラウザが第3者によるユーザー追跡をどう許可するのかに注目が集まる。
一方で、Googleが最近発表したポリシー変更の内容、特に待望の同意プロンプトの開始時期を見る限り、2020年代の残り数年間はおおむね現在の状況が維持されるもようだ。もちろん、その背景にはデバイスフィンガープリンティングという問題が横たわる。この界隈では概して否定的に見られがちだが、それというのもこの追跡手法には、ユーザーの属性情報、たとえばデバイスのOS、言語設定、(もっと端的に言うなら)IPアドレスなどの収集という倫理的な懸念がつきまとうからだ。
Google Chromeが行った直近の提案では、プライバシーサンドボックス構想の一環として、ウェブブラウザをシークレットモードで使用するユーザー向けの追加的な保護対策が検討されている。サードパーティによるクロスサイトでのIPトラッキングを制限するという内容だ。
GitHubで共有された最新情報によると、この制限はリストベースで行うという。「秘匿化したドメイン名のリスト(MDL)を作成し、リスト記載のドメインのみがクロスサイトでの追跡制限の影響を受ける」とのことだ。[続きを読む]
The post 【最新動向】Google Chrome の IPトラッキング に関する現状 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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