
記事のポイント
- ナターバターなどのブランドは、奇抜で無秩序なSNS戦略を展開し、Z世代の心を掴む新たな手法を確立している。
- 「ネジの外れた」アプローチがほかの世代の顧客に与えるリスクは懸念されるが、実際には購買行動に大きな影響を与えない可能性が高い。
- SNSトレンドが急速に移り変わるなか、奇抜さの持続可能性と他ブランドとの差別化が課題となっている。
かつてブランドは自社のソーシャルメディアページを念入りに管理し、ピカピカに磨き抜かれたコンテンツと職人気質を披露していた。
しかし、それも昔の話だ。振り子はいまや正反対に振れている。デュオリンゴ(Duolingo)、ダンキン(Dunkin’)、スクラブダディ(Scrub Daddy)、ナターバター(Nutter Butter)などのブランドは混沌や無秩序をむしろ積極的に取り入れ、Z世代のオンライン極振り文化やネットスラングなどはソーシャルに取り組む際の標準的な手法となりつつある。
ナターバターの「謎めいた」SNS投稿が話題に
つい最近のこと、モンデリーズ(Mondelez)が所有するピーナッツバタークッキーブランドのナターバターは謎めいたツイートやピーナツバターまみれのお化け屋敷動画をSNSに投稿し、メディアの見出しを賑わした。米紙ニューヨークタイムズ(The New York Times)はナターバターのアプローチを「発熱したときに見る奇妙な夢」にたとえたが、SNSユーザーはこの数週間、このクッキーブランドがネットで見せた自己表現をどう評価したものかと首をかしげている(「ナターバターさん、大丈夫?」と心配するユーザーには回答の動画まで用意した)。続きを読む
The post いま「脱・無難」がZ世代に響く。ナターバターの SNS 投稿に見るブランド力学 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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