
Cookie廃止は延期にこそなったものの、パブリッシャーは、いずれプライバシーサンドボックスでChromeにおけるターゲティングの効果が大幅に削減されるのではないかと危惧している。つまり、広告収益が大打撃を受ける可能性を示唆しており、決して心穏やかではいられない予測だ。
Googleがプライバシーサンドボックスの取り組みで提案しているのは、アドテク分野関係者のユーザー情報へのアクセスが限定的なAPIであり、プログラマティック広告が即座に無効化されないような方法で、これまで以上にユーザーのプライバシーが確保される。
この取り組みでは、ネット上のプライバシーの向上を目的とするが、その一方で、ターゲット広告の効果が減少すれば、パブリッシャーの広告収益も減少する。
ファーストパーティデータ、パブリッシャーの広告戦略の64%で重要な役割を果たす
パブリッシャーは、こうした変化が有利になるのは圧倒的に大規模なプラットフォームなのではないかと懸念している。というのも、大手であれば、新たな広告メカニズムへの対応や活用が可能なリソースが多いからだ。一方、複数の情報源が指摘しているのだが、プライバシーサンドボックスを利用してCPMを高めようとすると、大規模パブリッシャー(つまり、自社のファーストパーティデータ戦略を構築していないパブリッシャー)の場合、インターネットのロングテール戦略と同水準になるという。
DIGIDAYは以前パブリッシャーを対象にした調査を行い、広告収益を好転させるのに最も重要な役割を担うデータのタイプについて意見を求めた。回答者は、2024年も2023年と同じく、最も影響を与えるのはファーストパーティデータだとしている。
自社の広告収益を好転させるのに最も重要な役割を担うデータのタイプは?
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The post いま パブリッシャー の頼みの綱は独自のファーストパーティデータ。一方でサブスクからは手を引きつつある appeared first on DIGIDAY[日本版].
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