
- GoogleのAI Overviewsにより、独立系パブリッシャーがコンテンツ利用や検索表示で不利な立場に置かれていると主張し、EUと英国に規制を要請した。
- 業界団体は、クロールのオプトアウトと検索結果表示を両立させる仕組みや、公正な補償制度の導入を求めている。
- 生成AIの利用が検索・収益構造に与える影響を巡り、Googleに対する新たな反トラスト戦線が世界各地で立ち上がりつつある。
独立系パブリッシャーは、Googleの「AI Overviews(AIによる概要)」が原因で、八方ふさがりの状況に追い込まれたと主張し、EUの規制当局に対応を求めている。
45の会員で構成される独立系出版社連盟(Independent Publishers Alliance)、非営利の大手テクノロジー企業監視団体フォックスグローブ・グループ(Foxglove Group)、英国の権利擁護団体ムーブメント・フォー・アン・オープンウェブ(Movement for an Open Web)は、欧州委員会と英競争市場庁(CMA)に対し、共同で申し立てを提出した。GoogleのAI Overviewsがもたらす回復不能な損害を防ぐため、直ちに対策を講じるよう求める内容だ。
オプトアウトか、検索結果からの除外か ジレンマに直面するパブリッシャー
Google検索を利用しているパブリッシャーは、自社のコンテンツがGoogleの大規模言語モデル(LLM)の学習に使われたり、AI Overviewsのためにクロール(巡回)されたりすることを拒否すると、Googleの検索結果に表示されなくなるため、拒否できないと主張している。
独立系出版社連盟は、2024年10月に英国でAI Overviewsが始まって以来、独立系パブリッシャーのサイトへの悪影響を明らかにし、オプトアウトすることが検索結果の表示順位に直接影響することを示すため、証拠集めを続けてきた。数日中に追加の調査結果が公表される予定だ。
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The post アドテクの次は生成AI Google の独禁法リスクでパブリッシャーが規制要請 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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