
- レガシーアパレルブランドがY2Kスタイル再流行やZ世代の対面志向を活用し復活を遂げつつある。
- オムニチャネル戦略や商品ラインアップの改善が、ブランドの競争力向上に貢献している。
- 経営陣の刷新やインフルエンサーとの連携が、若い世代との接点を強化している。
人気ブランドの復活と新たな兆し
20年前に人気だったアパレルブランドが2025年に復活する兆しを見せている。
かつてプレッピーなモール系ブランドとして知られていたアバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)はすでに、現代的なスタイルのリリース、包括的なサイズの追加、より多くのインフルエンサーとの協業など、過去数年にわたって起こしてきた変化の成果を得ている。2024年11月、同社は第3四半期の純売上高が前年比14%増の12億ドル(約1900億円)で、過去最高を記録したと報告した。現在、さらに多くのブランドが同様の業績をあげている。
Y2KスタイルとZ世代の買い物行動
ロケーション分析会社のプレイサー・エーアイ(Placer.ai)のデータによると、かつてはフーディースウェットシャツやカーキ色のパンツの代名詞だったギャップ(Gap Inc.)が2024年度の通期見通しを引き上げた一方で、あらゆる「ボヘミアンシック」の中心地ともいわれるアンソロポロジー(Anthropologie)は、店舗への来店客数がパンデミック前の水準を上回っている。また、ジーンズ大手のリーバイス(Levi Strauss & Co.)は、第3四半期の純利益が前年比110%増の2100万ドル(約33億円)だったと発表した。
こうしたレガシーブランドが復活を遂げている理由は、いくつかある。まず、Y2K時代のスタイルに対するミレニアル世代の関心が高まり、若い頃に親しんだブランドを探し求めるようになっている。さらに、ICSC(国際ショッピングセンター協会)のデータによると、Z世代の買い物客は対面での買い物を好み、レガシーブランドは彼らを引き付けるためにワークアウトクラスやカスタマイズワークショップなどのイベントや体験を追加している。これらのブランドの多くは、ゲーム化されたアプリやオンラインで購入して店舗で受け取るなどのオムニチャネルツールにも多大な投資を行っており、エンゲージメントの向上に役立てている。
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