
- インスタグラムは広告主向けに、クリエイター連携を支援するガイドを公開した。
- AIによるクリエイター発見や管理ツールの充実で、業務効率が大きく向上している。
- メッセージ機能やブリーフ送信などを強化し、今後はTikTokと本格的に競合するとみられる。
インスタグラムは、クリエイターマーケットプレイスへの関心を高めるため、広告主のマーケター向けに新たな26ページのハウツーガイドを公開した。その狙いは、パートナーシップ広告に関するプロセス全体を迅速かつ容易に実行できるようにすることにある。
ビジネスアカウントを取得し、メタ(Meta)のビジネススイートにアクセスできれば、すぐに利用を開始できる。
インスタグラムは2022年7月に、クリエイターマーケットプレイス機能のテストを開始した。当初は招待制で、限られたビジネスアカウントとクリエイターアカウントのみに提供されていた。それから3年が経過し、現在ではこの機能を「ブランドがパートナーシップ広告のためにクリエイターを見つけ、評価するのに最適な場所」として広く開放している。
今回のガイドでは、「クリエイターマーケットプレイスへのアクセス方法に加え、次のキャンペーンに向けてクリエイターを発見し、評価し、連携する方法が学べる」と紹介されている。
競合との差別化をめざすメタの戦略
インスタグラムにおけるクリエイターの重要性が高まっていることを踏まえれば、ブランドとクリエイターの協業がよりスムーズに行えるよう、メタがこうした取り組みを強化するのは自然な流れだといえる。競合するTikTokが提供するクリエイターマーケットプレイスに対抗する目的もあるだろう。
「新たなクリエイターマーケットプレイスは、ミニソーシャル(MiniSocial)などのUGCソーシングプラットフォームに対抗する、メタによる競合サービスとみなすことができる」と、デジタル広告エージェンシーであるマーカシー(Markacy)のメディアディレクター、クリス・マセソン氏は語る。
「将来的には、インフルエンサーの発見、アプローチ、コラボレーションを実現するための主要ツールへと進化する可能性がある」。
同様に、ザ・サークル(The Cirqle)の創業者兼CEOであるスティーブン・ラマティンク氏も、TikTokのクリエイターマーケットプレイスがインスタグラムより先行していると認めつつ、メタの取り組みに対して「成功する可能性が高い」と評価している。
「我々がまだインスタグラムのクリエイターマーケットプレイスと連携していないのは、当社のビジネスが米国を拠点としていないことが理由だ」とラマティンク氏は語る。
同氏のチームは現在、Facebookのクリエイターマーケットプレイス(アルファ版)に参加しており、これは米国、英国、カナダで利用可能だという。「インスタグラムのクリエイターマーケットプレイスとも、近いうちに連携できるよう取り組んでいる」とも語った。
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The post インスタグラムが広告主向けに新ガイドを公開 AI 活用でクリエイター連携がより効率的に appeared first on DIGIDAY[日本版].
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