
- ウォルマートは宅配サービスのゴーローカルを強化。IBMの注文管理システムと統合し、顧客拡大を目指している。
- ゴーローカルは多様な業界の小売業とも提携し、配達件数を大幅に増加させた。
- ラストワンマイル配送市場は競争が激化している昨今、戦略的な差別化(配送方法など)が求められている。
大手小売チェーンのウォルマート(Walmart)は、Amazonなどのライバルとの競争を見据えて、3年半前にローンチしたホワイトレーベルの宅配サービスであるゴーローカル(GoLocal)を強化している。
ゴーローカルのサービスは、IBMとの新たなパートナーシップを得てIBMの注文管理システムに統合され、さらに多くの顧客が利用できるようになった。ウォルマート・ゴーローカル(Walmart GoLocal)のバイスプレジデントであるリナ・ハースト氏は米モダンリテールに、ゴーローカルは現在、美容品から家庭用品、スポーツ用品まで、10の異なる小売分野に対応していると語った。ゴーローカルは、現在提携している小売業者の数は明かさなかったが、2021年のデビュー以来3000万件の配達を行っている。これは、2023年11月に挙げた1200万件から150%の増加だ。「成長は続いている」と同氏は述べた。
ウォルマートは2021年8月に「サービスとしてのデリバリー(delivery-as-a-service、DaaS)事業」としてゴーローカルを立ち上げた。当時ウォルマートは、配達はウォルマートの社員、ギグワーカー、場合によってはほかの配送会社が行うと述べていた。最初のパートナーは小売チェーンのホームデポ(Home Depot)で、同社は即日配達、翌日配達、大型でかさばる商品の配達にゴーローカルを利用している。そのほかのパートナーには現在、1-800フラワーズ(1-800 Flowers)、ブックスアミリオン(Books-A-Million)、ヒベット(Hibbett)、サラテーブル(Sur La Table)、アーバンステム(UrbanStem)、サリービューティー(Sally Beauty)などが名を連ねている。
「あらゆる業界が成長している」とハースト氏は言う。「当社の配送サービスについて問い合わせがなかった業界はひとつもない。すべての業界に対応できる。店舗からの発送も即日配達も可能だ。あらゆるユースケースが考えられる」。[続きを読む]
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