
- ウーバーの広告事業は急成長し、年商ランレートは15億ドルに達し、前年比60%増を記録した。
- 同社は測定科学責任者にエドウィン・ウォン氏を起用し、広告効果の可視化と収益拡大を狙う。
- ウォン氏は「実世界の行動」を軸に、プライバシー配慮型の新たな測定モデル構築を進めている。
ウーバー(Uber)の広告部門ウーバー・アドバタイジング(Uber Advertising)の年間ランレートが15億ドル(約2190億円)に達した。前年比で60%の増加だ。
広告事業を展開するウーバー・アドバタイジングでは、広告主への訴求力を強化するため、初の測定科学責任者としてエドウィン・ウォン氏を起用した。同人事により、広告パフォーマンスを最適化し、広告収入拡大の後押しとなることをめざす。ウォン氏の役割は、測定パートナーや広告主、そしてウーバーのマーケティングチームと協力し、広告パフォーマンスに関する知見の分析を行うことだ。
ウォン氏の起用については、ウーバーが2025年度第1四半期決算を発表した5月7日に明らかにされた。同決算によれば、3年前にウーバー・アドバタイジングを立ち上げて以来、その事業価値は3倍に成長したという。ウォン氏は広告を巡る課題に精通した人物で、これまでヤフー(Yahoo!)、ピンタレスト(Pinterest)、バズフィード(Buzzfeed)とキャリアを重ね、直近ではボックス・メディア(Vox Media)に所属していた。同氏は、重要な成長期にあるデジタル広告事業の規模拡大を支えることで、その評価を確立した。その際、常々同氏が重視してきたのは測定だった。
ウーバーも同様の取り組みを進める方針のようだ。同社は測定能力の拡大を進めており、今では20数社の測定関連パートナー企業と協力している。そのうちコムスコア(Comscore)、ハッピーデミックス(Happydemics)、ディスコ(DISQO)、ビデオアンプ(VideoAmp)、コチャバ(Kochava)の5社は、2025年第1四半期に提携したばかりだ。
ウォン氏は就任から3日目、ウーバーのモビリティー、デリバリー、コマースの組み合わせによって、広告主へいかに独自の価値提案を提供するか、そしてそれぞれのサービス利用場面において、異なる測定とメッセージ伝達の手法が必要になることについて、DIGIDAYに説明した。
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The post ウーバー 、広告の測定基盤を再構築 行動ベースで新たな価値を設計する appeared first on DIGIDAY[日本版].
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