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オムニコムメディアグループ 、MFAの根本的な回避のためSSPと連携へ

記事のポイント

  • オムニコムメディアグループは、メディア環境における基準の明確化とアカウンタビリティの確立を目指す取り組みを発表。広告の説明責任と標準のための協議会(CASA)のもと、業界のバイサイドとセルサイドが連携強化を図り、プログラマティック広告の効果向上を目指す。
  • MFAサイト(広告目的で作られたサイト)の回避や不正抑制を強化し、クライアントに効果的な成果をもたらすプログラマティックキャンペーンを展開する。
  • SSPの大手6社との協力で、不正対策や在庫の効果的なキュレーションを強化し、広告購入プロセスの透明性と信頼性を高める取り組みを進行中。

オムニコムメディアグループ(Omnicom Media Group:以下、OMG)が、「アドバタイジング・ウィーク(Advertising Week)」に合わせて発表した取り組みを続けている。メディア環境のさまざまな分野で基準の明確化とアカウンタビリティの確立を目指したこの取り組みは、プログラマティックバイイングとセルサイドの広大な世界を対象にしたものだ。

「広告の説明責任と標準のための協議会(Council for Accountability and Standards in Advertising:以下、CASA)」の旗印の下、OMGは業界のバイサイドとセルサイドがより緊密に連携して、お互いの伝言ゲームを減らすよう訴えている。また、マグナイト(Magnite)、インデックス・エクスチェンジ(Index Exchange)、Googleアドマネージャー(Google Ad Manager)、パブマティック(Pubmatic)、フリーホイール(Freewheel)、およびマイクロソフト(Microsoft)傘下のザンダー(Xandr)というSSPの大手6社と連携して、利害関係の調整に乗り出している。

この取り組みによって、MFAサイト(広告目的でつくられたサイト)をより効果的に回避し、不正を最小限に抑えられれば、クライアントにより効果的な成果をもたらすプログラマティックキャンペーンを展開できるようになるというのが、OMGの主張だ。

バイヤーの価値観に合う在庫を揃えるには

議論の中心は、バイサイドとセルサイドで分かれているサークルを、より同心円的なサークルにすることにあると、OMGでデジタルアクティベーション担当マネージングディレクターを務めるライアン・ユーサニオ氏は説明する。セルサイドは、バイサイドがターゲティング効果を高めるのに役立つ詳細なデータシグナルを入手しやすい立場にあるからだ。バイヤーは常に、プログラマティック投資から引き出せる価値を高めたいと考えており、価値の最大化はサプライキュレーションを強化することで実現できる。だが彼らにとって、そのような作業は能力を超えていたか、大規模に行うにはあまりに大変だった。

「我々にとっては、MFAのようなものに対してモグラ叩きをするよりも、 根本的な原因を解決する方が重要だ。そのためには、サプライサイドに近づき、顧客ごとにカスタマイズされた方法で価値を生み出す方法を検討する必要がある」と、ユーサニオ氏はいう。「オーディエンスを特定する方法であれ、インベントリー(在庫)やコンテンツシグナルをキュレーションする方法であれ、あるいは不正対策の手段であれ、我々はすべてをひとつのフレームワークにまとめ、統一された方法で各SSPに実装しようとしている。これがCASAの目指していることの核心であり、(中略)その狙いはバイヤーの意思決定を明確にすることにある」。

MFAサイトやGoogle動画パートナー(Google Video Partners)の在庫などに対して行われた最近の調査結果を受け、バイヤーはサプライが効果的であることを確認するために二重の努力をしている。だが、最近の報告が明らかにした深刻な状況もさることながら、バイヤーが自社の価値観に合わないコンテンツを避けるだけでなく、価値観に合ったプレミアム在庫を大規模にキュレーションするには、どうすればいいのだろうか。[続きを読む]

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