
- オートリーは従来の形式的な市場調査ではなく、カルチャーと直感に基づく動的なアプローチを採用している。
- リアルタイムの文化的シグナルをAIが解析し、トレンドが表面化する前に意思決定に活かしている。
- 社内にCMOを置かず、柔軟で創造的なチーム体制が文化のスピードに対応するマーケティングを可能にしている。
オートリー(Oatly)のマーケターは「普通」ではない。市場調査についてもそうだ。
市場調査は多くの場合「きれいな形」に整えられるーー委員会の承認を得て、コンサルタントによって脚色され、真の創造性を形成するには遅すぎるタイミングで提示される。
だが、オーツミルクブランドのオートリーは、それとは違ったアプローチを採っている。よりゆるやかで、直観的で、実際にブランドを形づくるのに役立つように構築されたアプローチだ。厳格な枠組みは少なく、カルチャーに沿って、リアルタイムで耳を傾けているのだ。
リアルタイムで文化を捉えるカルチャーラボの力
同社はまた、カルチャーインテリジェンス(CQ)プラットフォーム「カルチャーラボ(CultureLab)」と連携しこれを行なっている。具体的には、リアルタイムの会話やメディアのストーリー、新たな行動など、従来の調査では見落とされることが多いシグナルを利用している。
そうしたデータのなかには、ソーシャルプラットフォームが出所で、さまざまなパートナーを通じて入手されたものもある。これらのデータセットは、量自体ではなくニュアンスーーつまり、人々が使用している言葉、背景にある感情といった、オートリーのようなブランドが世界からどのように見られるかを形成する文化的背景について分析される限りにおいて、定性データのように扱われる。
「オートリーは、カルチャーが月次レポートよりもかなり速く動くと見ている。これは正しいことだ。従来のブランド調査でわかるのは、消費者の半年前の動向だ」と、ブランドコンサルティング会社アイコニック(Iconic)の共同創設者であるジェームズ・カーカム氏は言う。「リアルタイムCQなら、消費者の将来の動向がわかる」。
この情報を解析することで、
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The post オーツミルクの オートリー 、カルチャーに即応するブランドへ 再構築するマーケティングと組織の形 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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