
デジタルネイティブの新興企業にとって、2023年は、変化の1年だった。
このことは、オールバーズ(Allbirds)、ワービーパーカー(Warby Parker)、バーク(Bark)、フィグス(Figs)など上場しているD2C新興企業の第3四半期の決算発表からも明らかだ。ワービーパーカーやフィグスのように、売上高が2ケタ成長したブランドもある。バークやオールバーズのように売上が減少したブランドもあり、これらのブランドの売上がいつ回復するかはすぐにはわからない。
しかし、決算説明会でD2C企業各社の経営陣から異口同音に発せられた話題のひとつは、この1年が販売の新しい現実に適応するための1年だったということだ。上場している大手D2C新興企業の多くは、インフレによって人々が自由裁量の出費を抑制するなかでeコマース売上の成長が鈍化し、場合によっては減少するのを目にした。また、販売環境が厳しくなるなか、収益性への道筋を示すことへの圧力がますます強くなってきている。
D2C新興企業はさまざまな方法で対応している。一部の企業はこの期間、新しい商品ラインや、流通チャネルの拡大、ブランドマーケティングキャンペーンなど、今後の四半期に利益をもたらすことが期待できるものに投資している。しかし、売上が急激に減少したブランドは、自社のコアな顧客が誰なのか、そして、現在販売している商品はその層にどれだけ響いているのかを、厳しく見直すことを迫られてきた。
オールバーズのCEOジョーイ・ズイリンガー氏は、同社の決算発表で「2023年は原因追及と修正の年だった」と述べた。しかし、一部の企業はほかの企業よりも対処すべき多くの問題を抱えている。
「いくつかの例外はあれど、デジタルネイティブなブランドの多くは利益をあげていない。資本コストが従来よりはるかに大きくなってきたため、投資家からの信頼を維持するには、最低でも収益性への道筋を示すことを求められている」と、グローバルデータリテール(GlobalData Retail)のマネージングディレクターを務めるニール・サンダース氏は述べる。
この四半期にD2C企業の決算発表から得られた最大の要点を以下に示す。続きを読む
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