
ことしのカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで一番の話題をさらったのはAIだったが、それを意外に思う人はいないだろう。クロワゼット大通りではカクテルグラスを片手に会話がはずむ。
アブサンを思わせる強烈なセールストークもあれば、ロゼのようにもっとマイルドな仮定の話もある。あちこちで飛び交ううわさ話やざわめきのおかげで、酔っ払いとは無縁の冷静な議論さえも、チャットボットが見せるハルシネーション(幻覚)と見紛うほどだ。
カンヌライオンズ2024のメインテーマは昨年同様、「ジェネレーティブAI」だった。2023年のカンヌライオンズに比べると、議論の中身は確かに成熟した。
AIの役割と課題
マーケティングに果たすAIの役割は何かという当初の疑問から、いまでは実用的なアプリケーションの探求にシフトしている。とはいえ、広告関係者の感触としては、相変わらずよく分からない専門用語のオンパレードといったところのようだ。
一部の人々はカンヌライオンズ2024で発信されるニュースを将来的なAIへのコミットメントにフォーカスしていると感じたようだ。その反面、「選択肢の多さには圧倒されるが、成果はぱっとしない」というのがマーケターたちの本音だと指摘する人々もいる。
さらに、企業内でどの部署がAIを所管し、どの部署がその予算を管理するのかなど、AIをめぐる懸案事項も少なくない。
[続きを読む]
The post カンヌライオンズ2024、ジェネレーティブ AI がもたらす革新と課題 appeared first on DIGIDAY[日本版].
Source: New feed
