
- コグニティブとインデックスエクスチェンジが提携し、AI活用で広告配信の強化を目指す。
- AIによるリアルタイム分析で、広告の最適化とクッキーレスターゲティングを推進。
- 正確な広告キュレーションが進む一方、AIバイアスや自動化のブラックボックス化に懸念が残る。
広告業界でいまもっとも話題のバズワード2つが組み合わさり、新たな提携関係がまたひとつ誕生した。その2つとは、「ジェネレーティブAI」と「広告キュレーション」だ。
このほど、コグニティブ(Cognitiv)とインデックスエクスチェンジ(Index Exchange)がこの業界でもっとも新しいものとなる提携を発表した。提携の目玉は、ディープラーニングアルゴリズムと大規模言語モデル(LLM)を運用型広告に活用するという従来にないユースケースを提案することだ。
両者の契約に基づいて、コグニティブの「ContextGPT」とインデックスエクスチェンジの「インデックスマーケットプレイス(Index Marketplaces)」を連携させ、DSP、データアクティベーションプラットフォーム、コマースメディアネットワークなどでキュレーションツールを活用するパブリッシャーを支援する。
適切な相手に適切な場所と適切なタイミングで
コグニティブのプラットフォームは、キーワードターゲティングや従来のオーディエンスセグメントに頼らず、独自のディープラーニングとOpenAIのLLMを活用して日々数百万単位のWebサイトを分析し、Cookieレスのターゲティングをサポートする。インデックスがインプレッションを送信すると、コグニティブはリアルタイムで分析を走らせ、コンバージョンにつながる可能性の高い広告を予測し、その結果を広告主のディールIDとともに送り返す。インデックスは入札が行われる前に、このインプレッションを広告主のDSPに送信する。
コグニティブのジェレミー・フェイン最高経営責任者(CEO)は米DIGIDAYの取材で、「広告とは、適切な相手に適切な場所と適切なタイミングで適切なメッセージを届けることだ」と述べている。「オーディエンスはそのうちのひとつであるし、コンテクストもそうだ。これらの要素がそろわなければ、特にタイミングやメッセージが適切でなければ、最適とは言えない。たとえば、広告を表示する相手は適切でも、表示する場所が適切でないこともあるし、場所は適切だが相手が適切でないこともある」。
広告主はまず、ContextGPTを使用して自社の製品、ターゲットオーディエンス、広告を掲載したいコンテンツの種類を入力し、カスタムオーディエンスとコンテンツカテゴリーを作成する。次に、コグニティブのプラットフォームはLLMを使用して、バイヤーのメディアブリーフに基づいてオーディエンスセグメントを生成するためのテンプレートプロンプトを作成する。これにより、配信先候補のURLがリスト化されるので、バイヤーは各種のフィルター、たとえばブランドセーフティの観点からコンテンツのセンチメントを判断するフィルターなどを用いてこのリストの絞り込みを行い、配信先を選定する(ダッシュボードには、レリバンシー、日次の推定インプレッション、ユニークURLなどの広告在庫指標も表示される)。続きを読む
The post ジェネレーティブAIとプログラマティック広告のキュレーションの融合は アドテク 市場に何をもたらすか? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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