
- NetflixやDisney+がAmazonに対抗し、CPMが40ドル以下に下がった。
- コスト減で中小ブランドもCTV広告を活用し、リニアTVから移行が進む。
- AmazonはDSPを通じて中小企業を取り込み、CTV広告市場を牽引している。
ストリーミングプラットフォームの広告スペースのコストは、この1年間で大きく引き下げられた。先行者であるNetflixとディズニープラス(Disney+)が、Amazonの攻めのプライシングに遅れてはならないと先を争った結果だ。
現在、これら三大ストリーマーのCPMは38~40ドル(約5670~5970円)のあいだを行ったり来たりしているが(ちなみに、Netflixの2022年の価格は60ドル[約8950円]だった)、これなら、地元のケーブルTVやリニアTVに代わる出稿先として、中小企業でもストリーミングプラットフォームを検討の対象にできるほどの安さだ。
その一例が、オハイオ州クリーブランドを拠点とする高級マットレス/スリープウェアブランドのネイチャーぺディック(Naturepedic)だ。
同社の最高グロース責任者であるエリン・シュルツ氏によれば、ロサンゼルスとニューヨーク、シカゴの消費者をターゲットに2024年後半にキャンペーンを実施したが、それまではCTVへの「信頼感はないも同然」だったという(このキャンペーンの正確なパフォーマンス指標については、教えてもらえなかった)。しかし、広告購入プラットフォームのMNTNを通してブッキングした広告の成果は「上々」で、50万ドル(約7460万円)弱のメディア予算で消費者を店舗に呼び込むことに成功したという。
元NFLクォーターバックのバーニー・コーザー氏が出演する短期の追加キャンペーンも(これに対しては、およそ1万ドル[約149万円]の予算が割り当てられている)、HGTVやフード・ネットワーク(Food Network)といったチャンネルのCTV広告からなる同様のラインアップで展開されることになっている。
シュルツ氏によれば、今年予定されている同社のさらなるキャンペーンでは、このラインアップにAmazonプライムビデオ(Amazon Prime Video)が加わる可能性もあるという。[続きを読む]
The post ストリーミング広告の大衆化、 Amazon 主導で広がる中小企業の参入 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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