
- Amazonプライムビデオが広告付きプランを導入し、広告単価が下落。Netflixやほかの競合に影響を与える。
- NetflixのCPMが急激に下落し、2024年の初めに比べて30%以上減少した。
- Amazonの広告戦略が成功し、広告収入は初めて562億ドルを超え、マーケターによる管理能力も向上した。
Amazonの影響で、ストリーミング動画の広告単価が下落している。
現在、Amazonプライムビデオ(Prime Video)で1000人の視聴者にリーチするためのコストは40ドル(約5900円)前後で、Netflix(ネットフリックス)とほぼ同額だ。年末までこの水準が維持されるのかは神のみぞ知るところだが、Amazonが広告費に与える影響はもはや明白だ。
ベイシステクノロジーズ(Basis Technologies)で検索メディアソリューション担当グループバイスプレジデントを務めるロバート・カーツ氏は、「動画広告のCPMについて言えば、2024年の平均はAmazonプライムで40ドル(約5900円)近かった。これはNetflixとほぼ同額だが、ディズニープラス(Disney+)はAmazonプライムをやや上回った」と述べている。
デジタル広告エージェンシーのマーカシー(Markacy)が扱う広告主についても同じことが言える。彼らがAmazonプライムで支払うCPMは35ドルから40ドル(約5100〜5900円)で、Netflixは32ドルから42ドル(約4711〜6100円)、ディズニープラスは30ドルから38ドル(約4400〜5500円)だという。
ジェリーフィッシュ(Jellyfish)で運用型広告担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるアレックス・ブロック氏はこう分析する。「まさしく買い手市場だ。広告の供給量が減少するか、あるいは価格を上げられるだけの、少なくとも現在の水準を維持できるだけの付加価値を付けるかしない限り、この状態が続くだろう。たとえば、より魅力的なコンテンツを用意するとか、広告在庫に紐付く視聴者を増やすとか、新商品を開発するなど、付加価値の付け方は異なるにしてもだ」。[続きを読む]
The post ストリーミングTV広告単価の下落は、 Amazon が引き起こしているのか? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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