
- スナップは前四半期の成長が一時的か、構造的転換かを問われており、CAPIなどネイティブ機能の浸透も課題。
- 中小企業からの広告獲得と購買直結型広告機能の拡充が進行。成長の安定化にはこれらの成功が鍵。
- TikTok規制を背景に広告主獲得を狙う。AR広告や生成AIツールを含む多様なマネタイズ手段も模索中。
2025年第1四半期の決算発表を控えるスナップ(Snap)に対し、アナリストたちは「前四半期は一時的な好調だったのか、それとも事業が本当に好転し始めたのか」を見極めようとしている。
Wメディアリサーチ(W Media Research)のプリンシパル兼チーフアナリストであるカーステン・ワイデ氏は、「最近のスナップの成長は転換点を示唆しているが、次の決算では持続性を示す必要がある」と語る。
独立系投資家でアナリストのエリック・スーファート氏は、「スナップは小規模プラットフォーム症候群からの脱却を示さなければならない」と指摘する。この症候群とは、広告主にとってスナップが小規模すぎて、コンバージョン API(CAPI)のようなネイティブツールを活用しようとするインセンティブが生まれにくい状態を指す。
Digidayの取材に対し、スナップはコメントを控えた。以下は、現地時間午後5時の決算発表でアナリストたちが注目する7つの重要ポイントである。
1. 経済不安のなかでスナップは「2番手扱い」を回避できるか?
トランプ大統領による新たな関税政策が世界的に影響を及ぼし、2025年の景気減速が予想されている。その結果、広告予算の削減が見込まれており、スナップチャット(Snapchat)のように「メディアプランの必須要素ではない」プラットフォームは、削減候補として真っ先に挙げられるリスクがある。
メディアリサーチ会社のエンダースアナリシス(Enders Analysis)のシニアリサーチアナリスト、ジェイミー・マキューアン氏は、「ダイレクトレスポンス広告への注力は、多様な需要源を取り込むうえで理にかなっている」と述べる。スナップがこの課題にどう取り組み、経済変動下でも安定した成長を維持できるかが注目される。
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The post スナップ 、「小規模プラットフォーム症候群」を脱せるか 成長の鍵を握るのはSMB戦略とAI活用 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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