
ディズニー(Disney)は2021年に、「ディズニー・リアルタイムアドエクスチェンジ(Disney Real-Time Ad Exchange:DRAX)」の導入により2024年末までにプログラマティックでの販売で広告売上の50%超を生み出すという目標を表明した。
ディズニーは、その目標を順調に超えようとしており、現在は広告売上の75%をプログラマティックで上げるという抱負を抱いている。この戦略における主要な戦術は、DSPと直接統合する取り組みである「DRAXダイレクト(DRAX Direct)」のローンチだ。
GoogleのDV 360やトレードデスク(The Trade Desk、以下TTD)がDRAXダイレクトのローンチパートナーであり、ディズニーはこの展開を「画期的な合意」と述べている。こうした展開により、あらゆる規模の広告主向けにHuluとディズニープラス(Disney+)でのストリーミングインベントリへのアクセスは統合される。サプライパス最適化(SPO)の歴史における注目すべき出来事だ。
ディズニーは業界最大手の2つのDSPと直接的な関係を約束したが、幹部はまだ、プログラマティック戦略においてSSPの役割はあると主張している。特に、比較的小規模なDSPからの適切な需要を集約できるという。
ディズニーが目指すプログラマティック広告戦略とは
ディズニーでグローバル広告担当プレジデントを務めるリタ・フェロー氏は、「より直接的な統合であれば、クリーンルームのような技術の利用を通じてワークフローシステムが合理化され、広告主に付加価値をもたらす」と述べている。
ディズニーはさらに、この分野がサードパーティCookieの廃止などによるシグナルの喪失期を経ても、オーディエンス・マッチ・ソリューションの利用を通じてオーディエンスのマッチ率を高められると主張している。
オーディエンス・マッチ・ソリューションとはすなわち、Googleのパブリッシャー・アドバタイザー・アイデンティティ・リコンシリエーション(Publisher Advertiser Identity Reconciliation:以下、PAIR)とTTDのUID 2.0のことだ。
「今や、TTDとの直接的な統合を当社の技術スタックに組み込み、当社がマーケターに提供している価値すべてを向上することができる」とフェロー氏は付け加えた。そして、クリーンルームに関する提携とGoogleのPAIRとの統合が規模拡大に役立つと言及した。
フェロー氏はさらに、「市場で動画視聴の機会を提供する最大手のパブリッシャー2社はYouTubeとディズニーだ。広告主は、マーケットプレイスで利用したいオーディエンスセグメントを選択し、希望する方法で、リアルタイム購入を行える」と述べた。[続きを読む]
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