
- デミニミスの撤廃により、安価商品の供給が困難になり、価格上昇や販売停止が見込まれている。
- 関税負担増により、特に中国製の低価格商品を扱うインディーズブランドや直送業者が苦境に立たされている。
- 低価格商品の空白により、高価格帯ブランドの台頭や多拠点供給体制への転換が進む可能性がある。
TikTok Shopは、5月2日に予定されている「デミニミス(de minimis)」と呼ばれる関税の抜け道の廃止に伴い、品揃えや価格設定に大きな変化が生じる可能性が高い。
TikTokは4月7日、企業の経営者に向けてメールを送り、こうした変更が差し迫っていることを警告した。メールには「影響を受けるすべての出荷品に対して、金額にかかわらず関税が適用され、これまで免除されていた商品の輸入には追加の書類提出が必要になる可能性がある」と記されていた。
TikTokの担当者は、これが具体的に何人の販売者に影響を与えるかというGlossyからの問い合わせに対し、すぐにはコメントを出さなかった。
約100年前に制定されたこの法律は、800ドル未満の荷物に対して関税の免除と米国税関による監視の緩和を認めている。今回のデミニミスの廃止は、4月2日にトランプ大統領によって発表されたものであり、中国および香港からの輸入に限定されているが、今後は他国にも拡大される可能性がある。
ロイターによれば、米国に入るすべての荷物のうち90%がこのデミニミスの対象となっており、その60%以上が中国から送られている。その多くはシーイン(Shein)やテム(Temu)によるものである。
中国依存のECビジネスに試練と転機
以前Glossyが報じた通り、デミニミスは、偽造品や違法品、強制労働や児童労働などの人権侵害に関係する可能性のある外国製品の流入を許している。この規制撤廃は、安価な消費財とともに検出されずに国内へ入り込む合成オピオイドを標的としていると、ホワイトハウスは述べている。
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The post デミニミス撤廃が変えるTikTok Shopの収益構造 制度変更が中国依存型ビジネスに突きつける現実とは? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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