オリンピックがブランドのマーケターにとって大きな機会であることは論を待たない。そして、マーケターは最近、成長の機会として女性スポーツからフォーミュラ1レースまであらゆるものに着目しており、スポーツのマーケティングは従来にもまして競合が激しくなってきている。
それでも、パワーエイド（Powerade）、リーシーズ（Reese’s）、オールドエルパソ（Old El Paso）、そして、もちろんナイキ（Nike）などのブランドがスポーツの試合に資金を投じている。特に、アスレチック小売企業であるナイキは、広告インテリジェンスプラットフォームのメディアレーダー（MediaRadar）のデータによると、今年の1月から5月まで、オリンピックがはじまるよりも前に1億4300万ドル（約222億円）近くの資金を広告に出資した。これは、昨年2023年の同時期に出資された1億3000万ドル（約202億円）と比べても10％増加している。
ナイキはこのストーリーにコメントしていないが、今年のオリンピックでは「過去最大の」出資を行ったと国際ニュース通信社のロイター（Reuters）に語った。メディアレーダーのデータによると、2021年に同社は、東京オリンピックでの広告に推定で3900万ドル（約60億5000万円）を投じた。
オリンピック開催に向けたスポット広告
オリンピックは、ナイキのようなブランドにとっては極めて重大な機会だ。一部の業界専門家によれば、ナイキは最近売上が低迷している状況において、消費者のあいだでの位置づけを改善しなければならないという圧力を受けている。続きを読む
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