dairy

パブリッシャー各社、Googleの参照 トラフィック が減少? 変動を追跡すると Vol.1

記事のポイント

  • 多くのパブリッシャーがSNSだけでなく、Googleからの参照トラフィックも減少していると報告している。一部のサイトでは前年比で60%から70%もの減少が見られる。
  • チャートビートやシミラーウェブなどのデータによれば、Googleからの参照トラフィックは一部でわずかに減少または増加しており、大きな変動は見られないという。
  • パブリッシャー各社は、Googleのアルゴリズムの更新による影響を受けており、特にeコマース関連のサイトで顕著な減少が報告されている。

パブリッシャー各社がSNSプラットフォームからの参照トラフィック激減を経験する様子は、これまでもしっかりと取り上げてきた。この傾向は、Facebook、インスタグラム、TikTok各社がユーザーを自社プラットフォームにできるだけ長くとどめようと画策しているためだ。

しかしながら、なかには、Googleの参照トラフィックも減少していると懸念を示すパブリッシャーもある。特にeコマースのコンテンツで顕著だが、そのカテゴリーだけに限定されないという。

2名のパブリッシャー関係者が米DIGIDAYに話したところによると、自社のサイトの中には、Googleからの参照トラフィックが前年比で同レベルもしくはわずかに上昇しているサイトもあるものの、60%から70%も減少しているサイトもあるという。

オーディエンス測定企業の報告は

「オーディエンスの規模で見ると、メディア部門全体は減少……SNSの最前線で大きな変化が生じているのは承知している……しかしGoogleからのトラフィックが減少し続けているのは間違いない」とデジタルポートフォリオを持つパブリッシャーのメディア担当役員(A氏)が匿名を条件で話してくれた。

Googleの広報担当者は文書で米DIGIDAYに回答、「弊社は常にシステムの改善を続けているので、今後も適切かつ有益な結果をお見せできます。弊社のいかなる更新も、パブリッシャーを含む特定のページやサイトを対象にするものではありません」としている。

しかしながら、チャートビート(Chartbeat)やシミラーウェブ(Similarweb)をはじめとするサードパーティのオーディエンス測定企業の報告を見る限り、Googleからの参照トラフィックは総じて、2022年10月から2023年10月までは前年比で変化が見られない(最新データ入手可能)。

チャートビートの広報担当者によれば、同社が測定するパブリッシャー約2000サイトにアクセスした外部参照トラフィックの割合を見ると、Googleは全体的にごくわずかな減少で、2022年10月の平均約36.6%から2023年10月の35.7%にとどまっている。なお、チャートビートでは、Google検索(Google Search)の一部としてGoogleディスカバー(Google Discover)を測定している。

状況はもはや「なんでもあり」

一方、シミラーウェブ(APニュース[AP News]、リーダーズ・ダイジェスト[Reader’s Digest]、ヴォーグ[Vogue]、ワシントン・ポスト[The Washington Post]など、米国のニュースやメディア上位100ドメインへのGoogle参照トラフィックを追跡)では、Googleからの平均月間参照トラフィックが2022年10月と2023年10月で2ポイント上昇していることがわかった。米DIGIDAYが入手したシミラーウェブのデータによると、シミラーウェブのデータに含まれたパブリッシャーは平均で、2022年10月の外部トラフィックは32.8%がGoogleからのアクセスで、1年後にはその数字が34.7%に上昇している。

もちろんトップ100の中には違う傾向のものもある。たとえばリーダーズ・ダイジェストでは同期間の参照トラフィックでGoogleの占める割合が66%から51.1%と前年比で減少を見せた。なお、トラステッド・メディア・ブランズ(Trusted Media Brands)は本件に関する米DIGIDAYのインタビューを断っている。

「なんでもありな状況だ。パブリッシャークライアントには60%以上減少しているところもあるかと思えば、15%から20%の減少ですんでいるところもある。たとえば2つのサイトを並べて比較したところで、質にそれほど違いがあるとは思えない」。そう話すのは、ザ・パブリッシャー・デスク(The Publisher Desk)の共同創業者ジェフ・ミセンティ氏だ。同社はスポーツニュースサイトSportsnaut(Googleトラフィック激減サイトの一つ)など数社のサイトを運営している。

パブリッシャー向け動画プラットフォームプロバイダーEX.COの共同創業者でCEOを担うトム・パキス氏は「誰にでもあてはまることではないが、もしあてはまれば、事は重大だ」と話す。さらに、同社の何千とあるパブリッシャードメインのアクセス状況から、特定のクライアントでは減少が見られるものの、そのほかのクライアントは問題ないという。たとえば、スポーツ専門のあるパブリッシャーでは2023年、Googleトラフィックで大幅な増加が見られた一方、複数のローカルニュースサイトでは、第1四半期にGoogle参照トラフィックが大幅に減少したものの、それ以降は数字が安定している。[続きを読む]

The post パブリッシャー各社、Googleの参照 トラフィック が減少? 変動を追跡すると Vol.1 appeared first on DIGIDAY[日本版].

Source: New feed

ABOUT ME
wpmaster
wpmaster
英語大好き人間のenglisheaterです。このブログではこのような英語に関する情報提供をしていきたいと思います。よろしくお願いします。