
広告主とエージェンシーがDSPの顧客であるように、パブリッシャーはSSPの顧客なのだが、必ずしも常にそう見えてはいない。そんななか、フォーブス(Forbes)はこうした関係を、SSPと共同で進めるテストによって再構築し、同社売上へのアドテク企業の貢献を高めようとしている。
SSPは多くのパブリッシャーと仕事をするため、パブリッシャーはしばしば自社のSSP統合において何が効果を発揮しており、何がそうでないかを特定する際、ほかのパブリッシャーにおける成否を参考にしつつ、SSPのリードに従いがちだ。けれども昨年、フォーブスは異なるアプローチをとった。
フォーブスでプログラマティックオペレーションおよび戦略担当シニアバイスプレジデントを務めるレベッカ・ソロサノ氏は、「我々はいったん立ち止まって考えた。もしSSPが間違っていたら? ほかのパブリッシャーで効果的だった統合手法が、我々にはあまり適していないとしたら? 収益は得られていたが、それでも我々は、異なる手法を試したらどうなるかを検証すべきだと考えた」と語った。
同氏は、3月25日にコロラド州ベイルで開催されたDIGIDAY PUBLISHING SUMMITのセッションで登壇した。
収益最大化への挑戦と新たな収入源の発見
SSP統合をひとくくりに考えるのではなく、フォーブスはまずひとつのSSPから始めた。テストにより収益が大幅に損なわれることがないよう、「収益が問題なく推移している、ファネルの中・低層のSSPのひとつ」を選んだと、ソロサノ氏は説明する。
SSPのテストにおいて、フォーブスはアプローチの検証を行った。具体的な内容としては、当該のSSPとの仕事で導入するには、Amazonのトランスペアレント・アド・マーケットプレイス(Transparent Ad Marketplace)とプレビッド(Prebid)のどちらがいいか、といったものだ。
ソロサノ氏は、「我々の主要目標は、ある場から別の場へとお金を移動させることではなく、新たな収入源を見つけることだ」と述べる。
そして実際、フォーブスはテストにより新たな収入源を見いだした。既存のSSP統合からの売上は横ばいのまま、「驚いたことに、以前とは異なる統合で収益が倍増するような変化が見られた」と、ソロサノ氏は説明する。[続きを読む]
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