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ブランドとエージェンシーが「C AI O(最高 AI 責任者)」を新設する理由とは?

記事のポイント

  • ブランドやエージェンシーが「CAIO(最高AI責任者)」を新設する動きが広がっており、AIを経営戦略に組み込む重要ポジションとして注目されている。
  • CAIOには、AI活用による業務効率化、技術選定、倫理・ガバナンス管理など幅広い責務が求められ、社内外の橋渡し役としても機能している。
  • 中小エージェンシーにもCAIO導入の波が及んでおり、単なるトレンドではなく、AIを持続的に経営に取り入れる構造的な変化として定着しつつある。

数カ月前から、S&P 500に名を連ねる企業の役員クラスに新たな役職「CAIO(最高AI責任者)」が登場した。この役職では、予算やチームの規模といったマネジメント能力よりも、生成AI、エージェント型AI、自動化など、AIに関する幅広い専門知識が求められる。

先日、インターパブリック・グループ(IPG)はAIコマース部門のグローバル責任者にヤニブ・サリグ氏を任命した。これは、大手広告主やエージェンシーによる幹部任命が相次ぐなかの一例にすぎない。

この1年ほどで、ゼネラル・モーターズ(General Motors)、マスターカード(Mastercard)、ゾックドック(ZocDoc)といったブランドが、それぞれCAIOを起用している。スタグウェル(Stagwell)などの大手エージェンシーや、IPG傘下のゴーリン(Golin)などの子会社、ラッキー&カンパニー(Luckie & Co.)やホライゾン・メディア(Horizon Media)といった独立系エージェンシーも同様だ。

さらに、ゼファー(Zefr)が2024年2月にCAIOを任命したようにアドテク企業にも広がりをみせており、PwC、S&P、アクセンチュア(Accenture)といったB2B大手もこの流れに加わっている

CAIOの役割と企業の期待

企業各社は現在、AIの実験段階を超え、AIによる業務効率化をいかに実現するかを模索している。このような状況のなかで、CAIOの任命が相次いでおり、その動きはすでに当然のものとなりつつある。

企業は今、こうした変化を現実のものとするためには、推進力を持つ人物の存在が欠かせないことに気づきはじめている。

CAIOに就任する人材の背景は多様だ。機械学習や生成AIが登場する以前からAI分野に関与してきたベテランに加え、大手エージェンシーによる買収を通じて起用されたメディア責任者やエージェンシーの創業者も存在する。後者の代表例としては、WPPのCAIOであり、AI企業サタリア(Satalia)の共同創業者であるダニエル・ハルム氏が挙げられる。

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