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プライバシーサンドボックス は知っているが、プロテクテッド・オーディエンスAPIは知らないマーケターたち

記事のポイント

  • ChromeがサードパーティCookieのサポートを段階的に廃止し始め、Cookie無効化ユーザーの収益率は有効ユーザーに対し約30%低下する可能性がある。
  • マーケターの約56%がポストCookie時代に備えてテストを行っているものの、プライバシーサンドボックスやAPIの使い方を完全に理解しているマーケターは多くない。
  • DSPは、CookieなしバージョンのChromeで使用する独立の広告購入ツールの構築や広告オークション管理の課題に直面している。

1月4日から、Googleが、市場トップシェアを占める自社ブラウザ「Chrome」のサードパーティCookie全面サポートからの撤退に着手した。

Googleが発表したタイムラインの通りにサードパーティCookieの段階的廃止を2024年末までに完了することが、どれだけ現実的かについては議論があるが、対応が必要なのは明らかだ。

Cookie無効化ユーザーの収益率は低下

GoogleがChromeユーザーの1%から試験的にCookie無効化を開始した、1月4日に続く週、ラプティブ(Raptive)の最高戦略責任者であるポール・バニスター氏は、業界が今後12カ月のうちに経験するであろうことの、いくつかの初期の知見について投稿した。

Cookieを無効化したユーザーの収益率は、Cookieが有効なユーザーに比べ約30%劣るようだ」と、同氏はLinkedIn(リンクトイン)に投稿した。

「悪い数字のようだが、パフォーマンスが60%低下したSafariユーザーの場合と比べればずっといい(中略)30%のギャップのかなりの部分は、プライバシーサンドボックス、IDソリューションなどへの継続的投資により、今年中に埋まるだろうと考えている」。

さらなる試練に備えるバイサイド

1月初めに発表されたプライムオーディエンス(PrimeAudience)の調査によると、米国のマーケターの56%はポストCookieの未来に備えたテストを行っている。だが、昨年の最終四半期に251人のマーケターを対象に行われた同調査によると、マーケターの30%はプライバシーサンドボックスを介した広告オークション管理に必須となる「プロテクテッド・オーディエンスAPI」を知らないという。

また、昨年末にクリテオ(Criteo)傘下のビッドスイッチ(BidSwitch)が主催した業界イベントのフィードバックからは、時代を変えるこの転機において、DSPがとりわけ「大仕事」に直面していることがわかる。

「多くの人々はヘッドライトに照らされたシカのような状態だ」と、イベント参加者のひとりは匿名を条件に語った。11月28日に開催されたこのカンファレンスでは、チャタムハウスルール(議論の内容は公開するが、発言者は明かさない)が採用された。

別の参加者は、「開発リソースに関してXL(規模のプロジェクト)というだけではない」と述べ、DSPは少なくとも10人のエンジニアをこうした実験に割く必要があると指摘した。「これはベースラインを達成するための最低限であり、これだけやれば現在の(サードパーティCookieを用いた)広告ターゲティングと完全に同等なレベルを実現できるという話ではない」。[続きを読む]

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