
- ホリデー期は売上の重要な時期であり、ブランドは消費者の関心を引きつけ、維持する戦略に注力している。
- ディスカウントだけでなく、独創的なキャンペーンや柔軟な対応で価値提供を目指す動きが見られる。
- SNSやインフルエンサー活用が進む一方、ホリデーカタログが再注目され、消費者との接点として試行されている。
米Modern Retailが公開した「2024 Holiday Marketing and Commerce Report(2024ホリデー・マーケティング・アンド・コマース・リポート)」では、2024年ホリデーシーズンを支配しているのはどのコマースチャネルなのかを取り上げている。また、ブランド・小売企業各社が実施するディスカウントや、極めて重要な第4四半期における各社の戦略的意思決定の道しるべとなる売上予測にも目を向けた。
ハロウィーンと波乱に満ちた選挙戦も終わりを迎えたいま、消費者の視線はホリデーシーズンへと向けられつつある。そうした消費者を引きつけるべく、ブランド・小売企業各社はホリデー広告に訴えて、自社の品ぞろえやディスカウントを実に効果的にアピールする。
ホリデーショッピングのシーズンに向けて、ブランド・小売企業各社のマーケターはどのような準備を進めているのだろうか? 米Modern Retailのチームは、タンガー(Tanger)、ビスポーク・ポスト(Bespoke Post)、ラングラー(Wrangler)などの首脳陣から、それぞれのセールスプランについて話を聞いた。今記事では、彼らの話を一部抜粋する。
ホリデーショッパーとのコミュニケーションはバランス運動
多くの企業にとって、年末の売上目標を達成するための重要な時期がホリデーシーズンだ。しかし、どのブランドも立場は同じ。それらとの競争やそれらが発するノイズに、マーケティングの最後の一押しが押し流されてしまうリスクは当然ある。だからこそ、消費者の目線で消費者にアプローチすること、獲得した彼らの関心を維持することをマーケターは最優先に考える。
「ホリデーシーズンは一年のなかでも極めて重要な時期であり、我々も本腰を入れる時期だ」とビスポーク・ポストCMOであるアルバロ・デ・ラ・ロチャ氏は言う。
一方、「我々の目標は、消費者がどんなかたちで広告を消費しようとも、最終的に消費者個人にアプローチして共有することだ。テキストメッセージであれ、メールであれ、その人にアプローチして開いてくれるとわかっているものだけを共有する」と、タンガーのプレジデント兼CEOであるスティーブン・ヤロフ氏は話してくれた。「消費者に働きかけ、メールを無視するのではなく、メールを開いてくれるようにする。これを我々は目指している。それに最適な方法は、頻度や伝え方、その消費者のために選ぶ商品といった点で相手に配慮することだ」。続きを読む
The post ホリデーシーズン に向け、ブランドたちが重要視するマーケティング戦略とは? appeared first on DIGIDAY[日本版].
Source: New feed
