
- 動画化によりポッドキャストが広告主にとってプレミアム枠となりつつある。
- YouTubeやCTV経由の視聴増加で、広告価値やCPMが上昇している。
- ランキングやデータ活用が進み、広告主の精度の高い出稿が可能になっている。
ポッドキャストの視聴が動画に移行しつつあるなかで、複数のチャネルをまたいだ展開が可能になることから、広告主はこのフォーマットを以前よりも価値の高いものとみなし、マーケティング予算をより多く投じるようになってきている。
今年第1四半期の実績について、ポッドキャスト専門のエージェンシーであるトゥルーネイティブメディア(True Native Media)の創設者ヘザー・オスグッド氏は、同社の広告収益が前年同期比で40%増加したと語っている。
「現時点では2025年は非常に順調なスタートを切っており、よほどの大きなできごと、たとえばトランプ大統領による何か突発的な動きでもない限り、広告収益が減少することはないだろうとみている」と述べた。
ただし、具体的な金額には言及しなかった。「動画への関心は明らかに高まっている」とも話している。
ポッドキャスト制作企業、各社の広告収益と取り組み
オーダシー(Audacy)、ワンダリー(Wondery)、ペイブスタジオズ(Pave Studios)など、ほかのポッドキャスト制作企業も、2024年から2025年の第1四半期にかけて広告収益が前年比で増加したことを米DIGIDAYに報告しているが、いずれも具体的な数値は開示していない。
ボックスメディア(Vox Media)の関係者によると、同社のポッドキャスト広告収益も昨年は2桁成長を記録した。ただし、その成長は動画だけによるものではないという。
「当社の多くの番組では、音声版と動画版の両方を配信している。我々はタレントやIP(知的財産)を軸に、音声、動画、SNS、ライブイベントといった複数のプラットフォームにまたがる広告戦略を展開しており、ブランドと包括的に番組提携を行っている」と語るのは、ボックスメディアで音声およびデジタル動画部門を統括するジェネラルマネージャー、レイ・チャオ氏だ。
「この市場には、単一の配信チャネルであるテレビよりも、はるかに広い可能性がある」。
新規広告主とプレミアム化の流れ
既存の広告主がポッドキャスト広告への支出を拡大する一方で、これまでポッドキャストに広告を出したことのないブランドからの関心も2025年には急増したと、ワンダリーとオーダシーのエグゼクティブは語っている。
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