
- ライブショッピング業界は、消費低迷やVC減速にもかかわらず資金調達に成功している。
- 米国ではTikTokなどを通じて利用が拡大し、投資家の関心も高まりつつある。
- 販売支援やカテゴリー拡大が進む一方、短編動画や実店舗との競争が課題。
消費意欲の低下が懸念されているにもかかわらず、ライブショッピング業界は新たな資金調達に成功している。
ピッチブック(PitchBook)が5月29日に発表した報告書によれば、2025年第1四半期の資金調達において、ライブストリーミングとソーシャルコマースのカテゴリーは「主要なサブセグメント」となった。
ピッチブックの試算では、このカテゴリーに属する4社が第1四半期に合計2億7050万ドル(約392億円)を調達し、そのうち2億6500万ドル(約384億円)はワットノット(Whatnot)によるものだった。一方、5月にはライブショッピングプラットフォームのパームストリート(Palmstreet)が、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz/a16z)、クラフト・ベンチャーズ(Craft Ventures)、ヘッドライン(Headline)などから2500万ドル(約36億2000万円)を調達したと発表している。
VC市場全体の冷え込みとライブショッピングの対照性
ライブショッピング業界は、この点においてやや例外的な存在だ。人工知能(AI)のように注目度の高い分野を除けば、過去数年間、資金調達環境は不安定な状態が続いてきた。
ベンチャーキャピタル(VC)による資金調達は2021年に過去最高を記録したあと、減少傾向に転じた。
2024年末にはやや回復の兆しを見せたものの、多くの投資家はいまだに景気後退や関税の影響に対して不安を抱いている。それでも、流通取引総額(GMV)や購入者数、販売者数が急増していることを背景に、ライブショッピングプラットフォームに賭ける投資家が増えている。
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The post ライブショッピング 市場が資金調達で好調維持 業界は本当に成長軌道にあるのか? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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