
リセールのNPOであるグッドウィル(Goodwill)は、マーケットプレイスやブランドのリセールプログラムといった営利事業と顧客、売上、在庫を巡って競合していることを理解している。
グッドウィル・インダストリーズ・インターナショナル(Goodwill Industries International)のCEO、スティーブ・プレストン氏はモダンリテールのインタビューで、先を行くことは「我々が常に重視していること」と語っている。「マーケットプレイスから多額の資本を得ている人々に負けない競争力が必要だ」。
しかし、プレストン氏は同時に、競合相手のおかげでリセールに注目が集まり、「より豊かでよりいい」空間になったと述べている。そしてこれは、グッドウィルを含むすべてのプレーヤーの助けになっている。
グッドウィルは1902年に設立された慈善団体で、米国とカナダに153ある独立した組織の連合体だ。寄付された品物を3300以上の直販店と小売店、さらにオンラインマーケットプレイスで販売している。そして、現時点で85億ドル(約1兆3230億円)の収益を職業訓練プログラムの実施、キャリア形成を目指す人々へのリソース提供に役立てている。グッドウィルの発表によれば、2023年に米国で雇用された513人にひとりが、地域のグッドウィルによって就職先をあっせんされている。
プレストン氏はモダンリテールに、コミュニティーのリソースに加えて、持続可能性はグッドウィルにとって重要な課題だと語っている。グッドウィルは現在、10年前とはまったく異なる市場を目の当たりにしている。若い世代を中心に、環境保護や節約のために中古品を購入する人が増えている。
それと同時に、ファストファッション企業は安価な服や靴を大量生産している。コペンハーゲン・グローバル・ファッション・サミット(Copenhagen Global Fashion Summit)によれば、毎年9200万トンもの衣類が廃棄されている。
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