
リテールメディアの軍拡競争のヒートアップが続いている。その一方で、サードパーティCookieの黙示録を目指して進むGoogleの足取りは恐ろしく遅い。そしてこれが契機となって、小売企業はその「クッキー(Cookie)」サイズの穴を埋めるために、ファーストパーティデータを活用するようになっている。
こうした状況下で小売各社は、リテールメディアネットワークを強化するか、ローンチするかのいずれかの道を辿るようになっている。そのなかの1社が、米国のドラッグストアチェーン、CVSだ。
リテールメディアのキャンペーンの成果を追跡しようとする広告主に共通する悩みの種といえば、測定とアトリビューションだ。これこそが、CVSのリテールメディア部門であるCVSメディア・エクスチェンジ(CVS Media Exchange:以下、CMX)が解決を目指しているポイントだ。同社は、この問題を解決することが、競争が激化の一途を辿る現状において突出することにつながるはずだと確信している。
リテールメディアネットワークの測定とアトリビューションを強化
CMXのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、パーバインダー・ダリワル氏は、「測定とそれを広告主に還元する方法に一定レベルの透明性を与えること。だからこそCVSは自社のリテールメディアネットワークに透明な競争の場を提供している。このアプローチが今後も業界の成長に寄与してくれるはずだ」と語る。
CMXは2020年に立ち上げられたばかりだが、CVSがこれまでに小売業界に残してきた大きな足跡(9000におよぶ実店舗、ロイヤルティプログラム「エクストラケア・メンバーシップ[ExtraCare Membership]」など)を考えると、CMXがリテールメディアネットワークの分野でトップを争う資格は十分にある。それが測定とアトリビューションの解決を目指しているとなれば、なおさらだ。
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The post リテールメディア で突出するための「測定」戦略。米最大手ドラッグストアチェーンが取り組む標準化と透明性 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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