
4月末より、ウォルマート(Walmart)はロブロックス(Roblox)内のユーザーに現実の商品を直接販売できるようになった。
このリアルなeコマースの導入は、バーチャルライフのあらゆる目的地になるというロブロックスの野望にとっての分水嶺となるかもしれない。
ロブロックスでのウォルマートによるeコマース機能は4月29日よりスタートし、「ウォルマート・ディスカバード(Walmart Discovered)」内にいる既存ユーザーは、現実の商品を玄関先まで直接配送してもらうことができるようになった。ユーザーがこの体験に参加すると、現実のウォルマート店舗で販売されている厳選された商品が双子のように再現されたバーチャルツインの展示された新しい店舗が出現する。
ユーザーが仮想世界で現実商品を購入する意欲があるかをテストする
ユーザーは自身のアバターでバーチャルアイテムを試したあと、ロブロックス内のウェブブラウザでウォルマートのウェブサイト上でのショッピングを模したeコマース体験を開始することができる。つまり、Walmart.comにアクセスするためにロブロックス内に用意された仮想ラップトップだ。このウォルマート・ディスカバード内のコマース機能は、米国にいる13歳以上のユーザーを対象としている。
「名前、住所、クレジットカード情報を入力する一般的な決済フローがある。すべての情報はウォルマートのAPIによって保護処理されるため、非常に安全だ」と、ウォルマートのブランドエクスペリエンスならびに戦略的パートナーシップ担当ディレクターのジャスティン・ブレトン氏は話す。「決済を済ませると、ウォルマートから確認メールが届く。このような手続きはすべて我々がバックエンドで管理し、ユーザーには商品が配送されるが、バーチャルツインはすぐにロブロックスに戻ってくる」。
このeコマース体験を促進させるため、ウォルマートはSarabxlla、MD17_RBLX、Junozyという3人のロブロックスクリエイターとコラボし、3人は現実のウォルマート商品、具体的には ノーバウンダリーズ(No Boundaries)のフェスティバル・ホーボーバッグ、TALのステンレスタンブラー、オン(Onn)のワイヤレスヘッドフォンのロブロックスバージョンをデザインした。
ロブロックスは昨年11月の「ロブロックスインベスター・デイ(Investor Day)」でeコマースの開始を初めて予告し、このウォルマートの試みは5月いっぱいまで実施されるパイロットテストである。パイロットテスト期間中、ロブロックスが販売した商品の売上を受け取ることはなく、すべての売上は直接ウォルマートに計上される。このテストは、短期的にはロブロックスの新たな収益源として機能するものというより、ユーザーがプラットフォーム上で現実の商品を購入する意欲があるかどうかを測定するためのものだ。[続きを読む]
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