
- TikTok shopに挑戦したヘアスタイリストのサラ・ポテンパ氏は、QVC(米国発のTV通販)型の販売手法を導入し、プロモーション強化でライブ販売を成功させた。
- TikTok Shopは購入体験とエンタメ性を活用し、米国のライブショッピング市場を拡大させている。
- ライブショッピング市場はTikTok禁止の可能性があるなかでも成長し、競合プラットフォームが台頭中。
セレブリティのヘアスタイリストであり、ヘアケアブランドのビーチウェーバー(Beachwaver)の共同創設者でもあるサラ・ポテンパ氏が、TikTok Shopでのライブ販売をはじめてテストしたとき、同氏はこの新しいデジタルの売り場を理解して成功しようと決意した。
ポテンパ氏の初期のストリームはカジュアルなもので、コンバージョンよりもコミュニティを重視したものだった。ある動画では、ポテンパ氏自身がリングライトと、自分のブランドのシグネチャー商品であるヘアアイロンを使用して、テイラー・スウィフト氏のアルバムをBGMにして、マネキンの髪をスタイリングするところを自分で録画した。しかし、ポテンパ氏は自分のストリームが十分な再生回数を獲得できず、売上も低迷していることに気づいた。
「髪についての役立つ情報をしゃべりながらブラブラ過ごす感じかと思っていた」とポテンパ氏は語り、こう続ける。「しかし、突然理解した。『いや、これは単なるコンテンツではない。TikTok世代向けのQVC(米国発のTV通販)に相当するものだ』と」。
TikTokがライブショッピングを押し上げた
全国のTVオーディエンスに向けて、8年にわたってQVCで商品を紹介してきた経験を持つポテンパ氏は、のんびりしたデモの代わりに、切迫した雰囲気を盛り上げることにした。点滅するプロモーションコードや、時間限定のバンドル商品を紹介し、ブラックフライデー(Black Friday)のマラソンストリームもホストした。
現在、TikTok Shopにおけるビーチウェーバーのプレゼンスは、自身のライブでこのブランドをプロモートした3万人のアフィリエイトクリエイター軍団によって活気づけられ、多くの収益を促進している。TikTok Shopは、「ビーチウェーバーが販売した商品は合計で約130万ユニットだ」と示している。
米国におけるTikTokの将来はどちらに転ぶかわからないが、ポテンパ氏は心配していない。ビーチウェーバーのライブストリームがTikTokとQVCの両方で成功したことは、動画主導のショッピングがひとつのプラットフォームに限定されるわけではないこと、そして同時に消費者の日常に深く根差した習慣になれることを示している。[続きを読む]
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