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低価格 サブスク アプリで読者獲得を狙う、FTのグローバル戦略

スマートフォンアプリ『FT Edit』のデビューから1年、フィナンシャル・タイムズ(Financial Times:以下、FT)は、また新たなサブスクリプション型モバイルアプリをローンチした。このアプリで、本拠地英国以外の読者にリーチし、読者を有料購読者に変える低価格帯のオプションを提供していく。

そのアプリのサービス自体は、『FT Digital Edition(FTデジタル・エディション)』と呼ばれ、もともと2020年にFTの新聞と週刊誌のデジタル版としてPC向けに開始したものだ。FTの紙版新聞・週刊誌担当ディレクターを務める二コラ・ホールステッド氏によると、現在では米国に1万2000人の購読者を抱えるという。

モバイルアプリ版が稼働したのは9月18日のことだが、この1年で同社のモバイルアプリ事業の売上がどのくらい成長したのかに関して同氏は明言を避けた。

低価格帯の波

ホールステッド氏の情報では、FT Digital Edition購読者の約55%とFT Edit月間購読者の40%は、現在米国で登録しているという。FTの紙媒体とデジタル版の購読件数は現状約130万件であり、デジタル購読者は約120万人だ。同氏は、FT購読者全体の約20%は米国で登録していると話す。この数字は、今年3月にFTが米DIGIDAYに提示した、グローバルな有料購読者が130万人だった頃の数字と同じである。

FT Digital Editionアプリは、紙の新聞が配達されにくい地域の読者に向けたサービスであるとホールステッド氏は言う。なお、FTは米国内に3カ所の印刷所がある(一方、ニューヨークタイムズ紙[The New York Times]は20を超える印刷所を持つ)。

このアプリは、FTがモバイル版の低価格帯サブスクサービスを提供するというあらたなモデルだ。米国では、FT Digital Editionの購読は月額9.99ドル(約1400円)、FT Editは月額4.99ドル(約700円)だが、FTのデジタル購読は40ドル(約5600円。プレミアム版は月額69ドル[約9700円])になる。

低価格帯のサービスを提供するという同様の動きは、エコノミスト(The Economist)でも見られ、同社は昨年の2022年に、ニュースアプリEspresso(エスプレッソ)を再ローンチし、月額7ドル99セント(約1100円)で提供している。

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