
- オンラインの成長が続くなかでも、実店舗は対面体験や即時購入の場として重要視され、イベントやカスタマイズなどのサービスが拡充されている。
- ARやバーチャル試着などのインタラクティブ技術が導入され、売上向上と人手不足対策の両面で効果を上げている。
- オンライン購入品の店舗配送・受け取り・返品対応が広がり、デジタルとリアルの融合が進んでいる。
小売業者は、より優れた買い物体験を提供するために実店舗を進化させている
オンラインマーケットプレイスやアプリなど、デジタルチャネルが記録的な成長を見せている一方で、実店舗は依然として小売業者のビジネス戦略において重要な位置を占めている。Digital Commerce 360によると、2024年のeコマース売上高は2019年の2倍以上に達した。それでも、実店舗には、商品を実際に手に取って確認できることや、追加の送料なしで即座に購入できるといった、オンラインでは再現できない体験がある。
セールスフォース(Salesforce)の「コネクテッドショッパーズレポート(Connected Shoppers Report)」によれば、2026年には消費者の購買の41%が実店舗で行われると推定されている。これは、同年における小売業者のECサイトやオンラインマーケットプレイスでの購買割合の2倍以上となる。ただし、この割合は、2024年の実店舗での購買割合45%からはやや減少している点に注意が必要である。
こうした背景から、一部の小売業者は、既存のeコマース体験を補完する形で、オンラインでは提供できない付加価値サービスを加える形で実店舗の進化を図っている。
セールスフォースの調査によると、小売業者の59%が修理やカスタマイズのサービスを提供しており、52%がセルフレジを導入している。また、48%が予約制サービスを提供し、46%は店舗内でのイベントを開催している。これらのサービスを現在提供していない場合でも、各サービスについて3割以上の小売業者が将来的に導入を計画している。
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The post 実店舗での対面体験はこれまで以上に重要に オムニチャネル 戦略における競争優位性 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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