
- スウェーデンのフレグランスブランドであるバイレードは、新商品で自社の代表的な香水の進化に挑戦中。
- ニッチ市場でも高濃度フレグランスの需要が拡大し、バイレードも独自性を重視した新シリーズを導入している。
- アジア市場への拡大と中毒性のある香りの開発を軸に、バイレードは競争激化のなかで成長を続けている。
スウェーデンのフレグランスブランドであるバイレード(Byredo)が2014年にモハーヴェ ゴースト(Mojave Ghost)をローンチしたとき、ニッチフレグランスはまだ本当にニッチな存在だった。それ以来、数多くのフレグランスブランドがバイレードのミニマリズムなブランディングと逃避的な香りに触発されて市場に参入してきた。
モハーヴェ ゴーストはバイレードでは米国でもっとも売れている香りであり、スウェーデンのこのブランド自体も、2022年に10億ドル(約1431億円)でプーチ(Puig)に買収され、インディーズの起源を超えた存在となった。最初のデビューから10年後の2024年、バイレードはモハーヴェ ゴーストの新バージョンであるモハーヴェ ゴースト アブソリュ(Mojave Ghost Absolu)をローンチ。これは、もっとも人気のある香りを濃密にしたシリーズの第一弾となる。
「目標は、これらのアイコンのシリーズを推進することだ。ただのフランカー(既存の香水の派生バージョン)を出すのではなく、アブソリュはどこか違った独自性のある何かを打ち出している」と、ロベルテ(Robertet)の調香師であるジェローム・エピネット氏は述べている。エピネット氏は、モハーヴェ ゴーストやバル ダフリック(Bal d’Afrique)など、バイレードのヒット作を数多く生み出した調香師だ。バイレードはアブソリュバージョンを継続し、2009年にローンチしたアルデヒド系の香りであるブランシュ(Blanche)をアレンジしたブランシュ アブソリュを3月に発売した。[▼会員登録をして続きを読む▼]
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