
YouTubeはテレビ視聴時間をリードしテレビ広告費をかき集めているが、その成長は鈍化している。理由の一端はおそらく、Amazonがテレビ広告やスポーツのライブ配信に積極的な進出を試みていることにある。つまりこの業界における広告の覇権争いは激化するばかりだということだ。
どれだけ熾烈なのか。前四半期を見るかぎりYouTubeはもっとも話題になっていない企業と思われているが、今期ばかりは打って変わってもっとも注目を集める競争者となるかもしれない。
YouTubeの広告収入の伸びは2024年度第1四半期の21%から第2四半期には13%に落ち込んだ。Googleは昨年のスタートダッシュの遅れが今年の成長率に影響を与えたと説明している。
確かに一理ある。しかしゾウのように巨大なAmazonの存在を無視してはならない。今年1月に開始されたAmazonプライムの広告付きプランは、動画配信サービスの広告価格を根底から覆した。大規模な加入者基盤を誇るAmazonの広告在庫は、YouTubeやNetflixら競合他社を巻き込んで買いつけ交渉を大きく揺るがしている。
その結果、YouTubeはCEOの書簡や決算報告書を通じて自社の優位性を大声でアピールせざるを得なくなった。とはいえ、動画プラットフォームとしての実績がすべてを物語っている。YouTubeはプレミアム番組を持たない反面、無敵の規模と豊富な視聴者データを誇り、あらゆるジャンルとサブカルチャーのコンテンツが一堂に会している。さらに、そのアルゴリズムはユーザーを人気コンテンツに誘導するという点で他社の追随を許さない。 [続きを読む]
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