
アドフラウドは、広告費が流れ込む場所に狙いを定めるものだが、研究者によれば、詐欺師たちは業界の新たなトレンドにも注目しはじめている。そのトレンドとは、ジェネレーティブAIの採用だ。
ダブルベリファイ(DoubleVerify)のリポートによると、ジェネレーティブAIは、CTVやストリーミングオーディオなどを含む、成長を続けるオンライン広告プラットフォームで、巧妙なアドフラウドの増加をもたらしている。2023年には、ジェネレーティブAIによって新たな詐欺スキームが23%増えた結果、ストリーミングプラットフォームでアドフラウドが58%増加したと、効果測定企業大手のダブルベリファイは報告した。
6月17日に発表されたこのリポートは、世界の100市場で2000社のブランドが獲得した1兆件のインプレッションを分析したもので、デスクトップ、モバイルウェブ、モバイルアプリ、CTVの各プラットフォームで表示された広告に関するデータが含まれている。
AIが引き起こすアドフラウドの急増
研究者によれば、ボット詐欺、サイト詐欺、アプリ詐欺、デバイスの乗っ取り、人間以外によるデータセンタートラフィック、アドインジェクションといった従来のボット詐欺スキームも、269%増えたことが明らかになったという。
ジェネレーティブAIの登場によって、データパターンを偽造して不正なトラフィックを人間によるトラフィックに見せかけることが容易になっている。また、AI生成コンテンツの急増によって、ダミー会社のウェブサイトを新たに作成したり、新しいアプリを公開したり、偽のレビューを投稿したりする作業も簡単になった。
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The post 生成 AI によってアドフラウドの脅威と影響は新たなステージに。ダブルベリファイレポートより appeared first on DIGIDAY[日本版].
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