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米で進む リテールメディア 広告費の「奪い合い」。ホーム・デポが余裕を見せる理由

今年2024年もリテールメディアネットワークの成長が引き続き著しいが――ガソリンスタンドチェーンのワワ(Wawa)までもが2月、新たなリテールメディアである、Goose Media Network(グース・メディア・ネットワーク)をローンチした――ホームデポ(Home Depot)は専門リテーラーとしての地位を有するだけに、リテールメディア広告費を巡る争いに関して不安がない。

いや、その地位にあぐらをかき、何もしなくても広告主は金を投じてくれると高をくくっているわけではない。専門店であることが競争力になり得るのは間違いないが、ホームデポも当然、競争力を維持するべく、リテール・メディア・プラス(Retail Media+)や広告主に向けたさまざまなサービスの提供を通じて、アップデートを続けている。

「専門性」を武器として深化させる

リテールメディアに関しては、一部のマーケターはどこに資金を投じるべきか決めきれておらず、市場に参入するリテールメディアネットワークがさらに増え、フラグメンテーション化が進む現在、その決断はますます困難になっている。

「我々は専門店だが中小零細ではない、我々には巨大な規模がある」と、リテール・メディア・プラスおよびホームデポのマネタイゼーション部門VPのメラニー・バブコック氏は話し、北米中に2300以上の店舗を有しており、それゆえ広告主に対し、専門性だけでなく規模を武器にしての売り込みも容易にできると言い添える。

ホームデポはまた、デモグラフィックデータやサイコグラフィックデータに頼ることなく、自社の顧客が携わる住宅建築プロジェクトの種類に基づいてファーストパーティデータを構築している。このことが、住宅や建材関係の広告主だけでなくそれ以外の領域の広告主にとって、なおいっそう魅力的であるはずだと確信している。

「我々はデモグラフィックやサイコグラフィックよりも顧客の建築プロジェクトの種類に関心がある」とバブコック氏。「たとえば、私もあなたも同じくキッチンのリフォームをしているとする。しかし、両者の住環境は異なる可能性がある。たとえばあなたはタウンハウスに住んでいて、私は一軒家に暮らしているかもしれない。となれば、さまざまな点に違いがあることが考えられるし、そのプロジェクトに関しては、私が思うに、従来のメディアサイコグラフィックスやデモグラフィックスでは用を成さない」。[続きを読む]

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