
- 広告業界の変化が進むなかで4A新CEOは、人とテクノロジーの融合こそが業界の未来を切り開く鍵だと語った。
- エージェンシーは単なる実行部隊ではなく、顧客のビジネス全体を理解し提案できる「パートナー」へと進化すべきと強調した。
- 統合が進む一方で、独立系エージェンシーには柔軟な発想と新たな価値創出の余地があると指摘した。
業界最大手のエージェンシー事業者団体でトップが交代した。5月7日からはジャスティン・トーマス=コープランド氏がマーラ・カプロウィッツ氏の後を継いで4AのCEOとなる。5月中は、トーマス=コープランド氏が、この8年間にわたって4AのCEOを務めてきたカプロウィッツ氏とともに働き、4Aのリーダーとしての仕事を引き継いだ後、カプロウィッツ氏が5月末に離任する。
4Aの経営トップの役割を引き継ぐ前、トーマス=コープランド氏はマーケティングコンサル企業KINDRDグローバル(KINDRD Global)を創業して経営していた。それ以前は、DDBノースアメリカ(DDB North America)のCEO、オムニコム(Omnicom)傘下の医療エージェンシーであるOPMGヘルス(OPMG Health)のグローバルCEO、ニューヨークを拠点とするRAPPのプレジデント兼CEOを歴任してきた。経済が荒れ模様でエージェンシーにとって厳しい状況のなか、広告業界における4Aの役割についてどう考えているのかを把握しようと、米DIGIDAYは7日にトーマス=コープランド氏にインタビューし、4Aに関する考えを聞いた。
以下のインタビューは、わかりやすくするために編集し、要約してある。
––エージェンシーにとって厳しい時代だ。広告業界に関する現在の考えは?
私の考えでは、優秀な人材は決して去りはしない。前の週末に、速いペースで大規模な自動化が進んでいるという記事を数本読んだが、広告業界が完全に自動化されるとは思わない。ブランドと企業には人が必要だ。適材適所や、実際に補完し合うエージェンシーとのモデルにより、新たな形で対応して行動し、新たなやり方で創造することができる。それを支えるのに大勢の優秀な人材が必要で、それが、私が今後注目するものでもある。MAIPや バンガード(Vanguard)には素晴らしいプログラムがあり、私はそれをベースにしながらも、現在や今後の需要に備えたものにしたい。
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The post 統合と自動化の時代に問われるエージェンシーの存在意義 米広告業界団体「4A」新CEOに聞く appeared first on DIGIDAY[日本版].
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