
米国では人口の1〜6%が自己愛性パーソナリティ障害であるといわれている。
これは大した数字ではないと思うかもしれない。しかし、欲しいものを手に入れるためなら何でもするというように、少なくともある程度のナルシシスト的な特徴を示す人はさらに多く存在する。職場においてはそれは特定の昇進や大げさな賞賛かもしれないが、望むものを確実に手に入れるためには他人を攻撃することもある。
米DIGIDAYのバーティカルメディア、WorkLifeでは有害な職場について幅広く取り上げてきたが、話を聞いた専門家らは職場におけるナルシシズムは別カテゴリーであり、生産性を損なうものだと述べている。ハイブリッドワークのモデルでは多くの人々が職場に復帰しているため、このような好ましくない側面が再び浮上している。
「『境界線を決めて、セルフケアをして、ナルシシストを近づけさせなければいい』というのは無理だ。なぜなら、相手は境界線など気にせず、目的を達成する途中でこちらを押しつぶそうとしてくるから」と話すのは、ライフスタンス・ヘルス(LifeStance Health)の心理学者であるニコレット・レアンザ氏だ。「気難しい同僚への対策としての典型的なアドバイスは、ナルシシスト対策には当てはまらない」。
同僚がナルシシストかどうかを知る方法
自己愛性パーソナリティ障害の特徴は、誇張された自尊心、賞賛に対する限りない欲求、他者への共感の欠如である。ナルシシストは通常、権利意識があり自分には最高の待遇が与えられるべきだと信じているので、他人を搾取することに何の問題もないと考える。
「彼らが指標を達成しているのはナルシシズムゆえであり、他人のセールスリードを盗んだり、期日までに仕事を確実に終わらせるためにルールを曲げたり、締切を守るために自分のチームを攻撃することも厭わない」と語るのは、臨床心理学者で、『It’s Not You: Identifying and Healing from Narcissistic People』の著者であるラマニ・ダーバスラ博士だ。「これは職場において望ましいものではない」。
職場ではナルシシストは他人の仕事を自分の手柄にしたり、他人を見下したり、成功と権力を手に入れるために手段を選ばないことがある。また、危険な決断や非倫理的な決断を下したり、フィードバックや批判に抵抗したり、自分が率いる組織やチームの利益よりも自分の利益を優先したりする可能性が高いこともある。
公認心理学者のトニー・フェレッティ博士は、「ナルシシズムの明らかな兆候は、他人のニーズに対する感受性や意識がなく、完全に自己陶酔していること」と語る。「共感力や感情的知性が欠如しており、感情を制御することが困難だ。大部分のナルシシストは、傲慢やプライド、誇張したエゴと権利意識によって自分の不安を過剰に埋め合わせている」。
ダーバスラ博士によると、このような人々は通常、賞賛や承認を過剰に求めており、打算的で、挫折への耐性が低く、激しい怒りの感情を持っているという。[続きを読む]
The post 職場の生産性に悪影響を及ぼす「 ナルシシスト 」。同僚がそうなのかを知り、対応する方法 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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