
- レノボ(Lenovo)のマーケティングチームは、透明性を確保し広告キャンペーンの明確な動きを得るため、アドサーバーの管理をインハウス化した。
- アドフォームのリック・ジョーンズ氏によれば、企業が自社広告データへのアクセスを強化することは、サードパーティアドレサビリティやウォールドガーデンに対する不安を軽減することができるという。
- 広告主が自らの投資を管理しようとするトレンドが広がりつつあり、企業が直接的な協力関係を構築し、デジタル広告データを有効活用する動きが見られる。
自社アドサーバーの管理は財布に優しくもなければ、単純な試みでもない。しかしながら、レノボ(Lenovo)のマーケティングチームは挑戦を恐れない。
よく言われるとおり、苦労しなければ、価値あるものは手に入らない。そして、アドサーバーは疑いなく、ある種の広告主にとっては価値あるものだ。
「我々はすべてのアドサービングデータを自ら管理でき、マーケティング費を投じているさまざまなジオマーケティングを通じて、いま何が起きているのかを理解できる程度の透明性を確保したかった」と、レノボのグローバルメディアセンターオブエクセレンス部門エクゼクティブリードであるリック・コートヴィル氏は話す。
広告キャンペーンの明確な動きを得る
レノボのマーケティング部隊にとって初となるメインアドサーバーとして引き入れたのが、電子工学企業アドフォーム(Adform)だ。アドサーバーについて、同社はこれまでエージェンシーの選択に黙従していた。それはストレスフリーではあったかもしれないが、同社のマーケター勢に自身の広告キャンペーンの動きを完全に掴んでいるという実感はなかった。
同じキャペーンを複数の広告サーバーを介して行なうとどうなるのか? 答えは、コマの足りないジグソーパズルを完成させようとするようなものだ。その理由は、異なるアドサーバーは世界のさまざまな場所におけるさまざまな異なるデータを、さまざまに異なるスピードでトラッキングするからだ。言い換えれば、レノボは必要な包括的トラッキングを得られていなかった、ということになる。
「この切り替えのおかげで、広告の動きという藪のなかに入り込み、さまざまな欠片を繋ぎ合わせるために複数の情報源に当たらなくとも、完璧な画だと思えるものが手に入れられるようになった」と、コートビル氏は説明する。
この類の動きは、特にオーディエンスの獲得が制限に直面するなか、ゲームチェンジャーとなりうる。このようなことが起これば起こるほど、主にパブリッシャーから直接、こうした買い付けが可能な場所への需要が高まる。広告サーバーを持つことはこれらのサイト間でキャンペーンの測定、検証、アトリビューションを一元化するために非常に重要になる。
労なくして益なし
「自社広告データへのアクセスの程度に関して不安を抱く広告主の数は、明らかに増えている。それはサードパーティアドレサビリティだけのことではなく、ウォールドガーデン自体についてもそうだ」と、アドフォームの西ヨーロッパ地区トップであるリック・ジョーンズ氏は話す。「詳細なレベルでデータにアクセスできる能力は、アドサービングデータのほか、CRMやコンテクスチャルデータなどにより、独自のかたちで提供される」。[続きを読む]
The post 自ら広告の透明性確保に乗り出した レノボ 、アドサーバーの管理をインハウス化 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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