
大手百貨店のメイシーズ(Macy’s)は、58億ドル(約8700億円)の買収提案を拒否してから3週間近くが経過した後、純利益を上げるために自社のプライベートブランドを重視している。
メイシーズは2月8日、2025年末までに立ち上げる予定の4つのプライベートブランドの第2弾「ステートオブデイ(State of Day)」を発表した。第1弾目として、アクセサリーや衣類、靴のブランドであるオンサーティーフォース(On 34th)を昨夏に立ち上げた。ステートオブデイのアイテム数は、オンサーティーフォースの750SKUよりも少ない165SKU(在庫管理単位)で、ローブやタンクトップ、Tシャツ、パジャマ、ブラトップ、パンツ、ナイトガウンなど、ラウンジウェアとナイトウェアをカバーしている。
ここ数年、メイシーズはプライベートブランドのポートフォリオを強化しており、アイエヌシー(I.N.C.)やチャータークラブ(Charter Club)など25ブランドを擁している。メイシーズによると、パンデミックまで年間売上の20%をプライベートブランドが占めていた。しかし2022年、そのほかの財務結果も脆弱であったのと同様に、その数字は16%まで下がった。メイシーズの直近(2023年第3四半期)の利益は予想を上回ったが、ほかの百貨店と同様、顧客が自由裁量支出を控えたことで、数四半期連続の売上低迷に直面している。メイシーズは第2四半期に合計2200万ドル(約33億円)の損失を出し、第3四半期の純売上は前年同期比7%減少した。
それでも、メイシーズは1月に、非公開化するという提案を拒否し、業績改善への自信を示した。メイシーズの経営陣は、自社生産を維持し、より多くの利益を確保できるようプライベートブランドに投資することが、この戦略の鍵であるとしている。メイシーズの前CEOであるジェフ・ゲネット氏はプライベートブランドの強力な推進者であった。同氏は2020年、2025年までにメイシーズの売上の25%をプライベートブランドが占めるようにしたいと話した。新CEOのトニー・スプリング氏も同じく強気である。同氏は11月の収支報告で、「プライベートブランドに大きな信頼を寄せている」と話した。
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