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進化する髪質分類。 AI が実現する「髪のパーソナライゼーション」

1990年代、プロヘアスタイリストのアンドレ・ウォーカー氏は、ヘアカールのタイプと髪質に基づいて髪を1から4の4タイプに分類する初のヘアタイプ分類システムを考案した。厳密には、各タイプのなかでも髪はaからcの3カテゴリーにさらに細かく分類される。

当時、このシステムにより、髪の健康を保つ方法を深く理解して長持ちするヘアスタイルを実現するための最適な製品を特定する手段がヘアスタイリストと消費者に提供され、ヘアケアのあり方が変わった。

この独自のヘアタイプ分類システムの導入は、特に黒人の消費者にとって、ナチュラルヘア(自然体な髪を支持する)コミュニティの復活のきっかけとなった。新しい知識を得た美容業界は、より多様な髪質に対応する製品を生み出すことができるようになった。

以来、ナチュラルヘアケア市場は着実に成長している。市場調査会社のグランドマーケットリサーチ(Grand Market Research)によると、2019年のナチュラルヘアケア製品の世界市場規模は87億4000万ドル(約1.3兆円)と評価されており、この数字は2027年までに4.7%の年間平均成長率が見込まれている。

髪のパーソナライゼーションを推進する独自の新AIシステム

創業11年の美容テクノロジー企業、マイアバナ(Myavana)は現在、髪タイプや髪質を超えた最新のヘアタイプ分類システムを開発している。同社によると、この新しいシステムは「健康なヘアケアガイド決定版(The Definitive Healthy Hair Care Guide)」と呼ばれており、髪の状態も識別することで、さらにパーソナライズされたヘアケアと製品の提案を可能にするものだという。

「(人の髪には)見ただけではわからない変数、つまり状態がある。それは顕微鏡レベルでしか見られない」と話すのは、マイアバナの共同創業者兼CEOで、テクノロジー起業家のキャンディス・ハリス氏だ。「髪質、タイプ、状態によって自分だけのヘアID(HairID)が作成される」と、自社の分類システムについて言及した。

マイアバナは2月20日、(毎年2月の)「自分のルーツを知ろう(Know Your Roots)」という黒人歴史月間キャンペーンに合わせて、同社ウェブサイトにそのヘアタイプ分類システムを取り入れた。

同社のヘアIDは、同社独自のAIテクノロジー(特許申請中)を活用して、ヘアタイプ分類に3次元的なアプローチを採用している。この技術は、毛束(hair strand)分析をもとに、製品・成分・処方の推奨事項から成る「健康なヘアケアプラン(Healthy Hair Care Plan)」を作成することができる。[続きを読む]

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