
ティームー(Temu)やシーイン(Shein)について、いくつかのファッション小売企業やeコマースプラットフォームが非難合戦を繰り広げ、責任を押し付けている。
ジェイン・ドット・コム(Jane.com)のCEOは11月、マーケットプレイスを廃止することと発表し、オンラインショッピングを独占してきたティームーやシーインなどのウェブサイトと「価格で張り合うことは不可能」だったと主張した。またEtsyのCEOは最近の決算説明会で、ティームーとシーインが、特にGoogleやメタ(Meta)について、「両社だけで広告コストを左右する影響力があった」と、宣言した。ギャップ(Gap)のエグゼクティブバイスプレジデントは、シーインがいくつかの「シェアを拡大し」、「我々の顧客と競争している」競合のひとつだと8月に言及した。「この分野で勝ち続けるために、我々にはやるべきことがたくさんある」と同氏は付け加えた。
これらの懸念は多くの理由から妥当なものだと、米モダンリテールは消息筋から聞いた。ティームーとシーインはトレンディな商品を超低価格で販売することで膨大なフォロワーを集め、何十億ドルもの利益を得た。多くのファッションブランドにとって、3ドル(約438円)のハーフトップや13ドル(約1900円)の靴と勝負するのは不可能であり、大量の商品を矢継ぎ早に製造するシーインやティームーの戦略を模倣することも現実的ではない。この両社はまた、広告の入札でほかの小売業者よりも高値をつけ、マーケティング支出について競合他社に圧力をかけている。
同時に、小売業者の問題がすべてシーインやティームーに起因するわけではないとも消息筋は述べている。他社に責任を負わせるよりも、むしろ、ビジネスでは特定の決定について責任をとり、転換のための最善の方法を模索する必要がある。マーケットプレイスパルス(Marketplace Pulse)の創設者兼CEOのジョーザス・カジウケナス氏が言うように、「ブランドや小売業者が価格でシーインやティームーと張り合っても望みは薄い。しかし、価格は変動要素のひとつにすぎない。ほかの要素を最適化するのが勝利の方法だ」。続きを読む
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