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アメリカ進出を始めた インフルエンサーエージェンシー 各社。「グローバルな拡大」競争も激化

人材やテクノロジーで優位に立ちたいヨーロッパのインフルエンサーマーケティングエージェンシー各社がマネジメント層を刷新し、米国進出に着手している。

インフルエンサーマーケティングは、ブランドにとって実行も測定も可能なオプションとして成長しており、競争力の面で、エージェンシーが戦略的な市場にオフィスを構えて、現地でインフルエンサーを探すメリットが大きくなりつつある。

インフルエンサーエージェンシーが「複数の市場に参入」するのは「グローバルな拡大」の一環であり、「その結果、地元のインフルエンサーのネットワークに食い込み、多国籍企業のクライアントの要望に応えることも可能になる」とインフルエンサーエージェンシーのオープン・インフルエンス(Open Influence)でCEOを務めるアレックス・ダハン氏は話す。

マイアミ進出を果たしたバターミルクの例

米国が最大のインフルエンサー市場であり続けていることを考えると、米国への市場拡大は時間の問題だった。統計データプラットフォームのスタティスタ(Statista)によると、グローバルインフルエンサーマーケティングの市場価値は2023年に211億ドル(約3兆円)を記録し、2019年の2倍を超えた。

また、2023年の米国におけるインフルエンサーマーケティングの支出は約60億ドル(約8900億円)である。そのうち、米国のSNSインフルエンサーやクリエイターのフォロワーは最大規模で、2023年では世界全体のインフルエンサーマーケティング支出の75%を占めている。

2024年1月、英国のクリエイターエージェンシー、バターミルク(Buttermilk)が同社初の米国オフィスをマイアミに開設し、米DIGIDAYの調査では、CTOにセダー・ミラッツォ氏、CGOにゾーイ・ミッシェル氏を採用したという。ミッシェル氏はエージェンシー勤務経験があり、クリエイティブにも造詣が深く、それまでは世界最大手広告会社WPP傘下のエージェンシー、ワンダーマン・トンプソン(Wunderman Thompson)でグローバルビジネス展開を指揮していた。

今後マイアミオフィスは、ヴァレンティノ(Valentino)、アルマーニ(Armani)、プラダ・ビューティ(Prada Beauty)といったグローバルブランドを支えていくことになる。

成長のためにはさらなる投資が必要

ミッシェル氏は、クライアントから注目されるために戦略とマーケティングに力を入れることになる。同氏いわく、「ニューヨーク・シティやロサンゼルスのような高い飽和状態にある市場以外で、人材が豊富な場所」といえばマイアミだ。さらにバターミルクのCEOジェイミー・レイ氏は、多様な若い人材が集まり、成長を続けるコミュニティから注目されるために、マイアミは戦略上重要な市場でもあると指摘する。

「マイアミの市場はこの数年で爆発的に成長して、クリエイティビティが大きく花開き、世界中から注目されるようになった。それは、インテル・マイアミ所属のリオネル・メッシが世界のサッカーシーンで注目されてきたことや、現代アートフェア「アート・バーゼル」の開催、アリックス・アール氏のような人気クリエイターの存在などのおかげでもあり、その結果、マイアミはほかのどの都市とも違う個性的な市場になった」とレイ氏は話す。

とはいえインフルエンサー業界が成長するには、コンテンツクリエイターとの提携のスケールアップや、アナリティクスの開発、インフルエンサーの報酬に対する議論など解決すべき問題は山積している。

インフルエンサーエージェンシー各社が、AIの融合やクリエイターの効果測定指標、そのほかのマーケティングやソフトウェアのサービスに投資する動きも不可欠だ。[続きを読む]

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