
GoogleによるChromeからのCookie一掃開始から2カ月、アドテクベンダー勢は取り急ぎ対応に追われている。
ただ、サードパーティCookieの終焉はアドテク勢にとって致命的と思われていたのだが、いまのところ多くのベンダーは上手く立ち回っている――少なくとも、彼らによる最新の収支報告では、そうだ。
アドテク企業勢が最近の四半期報告で述べた注目すべき影響/対応の数々を以下にざっと紹介する。
トレードデスク(The Trade Desk)の生き残り術
業界最大手アドテクベンダーの同社にとって、サードパーティCookieの喪失が痛手になるのは間違いない。重要事でなければ、Googleの動きに対して同社幹部らがこれほど右往左往するはずもない。ところが、CEOジェフ・グリーン氏は決算報告中、自社プラットフォームは毎秒1500万回の広告インプレッションを表示しており、しかもその「非常に大多数」はCookieに依存していないと、くり返し強調した。
もしそれが事実なら、Cookie喪失による打撃は致命傷にならない、ということになる。興味深いことに、グリーン氏は報告中、打撃を受けているのはパブリッシャー勢であり、トレードデスクといったDSP勢ではない点を強調した。氏によれば、一部のパブリッシャーはサードパーティCookie不在のせいで30%の減額という憂き目に遭っている一方、トレードデスクが提供するCookieの代替手段、Unified ID 2.0はアドレサビリティの向上により、これを採用するパブリッシャーのCPMの30%増に貢献しているという。
Cookie喪失の嵐が吹き荒れるなか、これは心強い救命ボートになるだろう。Cookie亡き後の世界において、トレードデスクの命運は尽きる、との予測は誤りだったのか?[続きを読む]
The post 結局、 プライバシーサンドボックス は無視できない? Cookie消滅に対するアドテク各社の生存戦略 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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